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39話『心配』

  長嶺さんが風邪で休んだ。昨日は雨が降ってたけど濡れて風邪でも引いたのか?昨日は長嶺さんと話してなかったから、どんなんで風邪を引いたのかわからない。


「長嶺さん風邪だって、心配だね」


  麻那辺さんが心配している。勿論僕も心配だ。修学旅行は来週だ。どれくらい酷いのかわからないけれど少なくとも完治して行けるわけじゃないだろう。


「そうですね」

「お見舞いに行ってみる?」


  麻那辺さんから誘われた。勿論行きたいけどこれで麻那辺さんまで風邪を引いてしまったらまずい。


「僕がいってくるよ」

「え?でも・・・」

「麻那辺さんまで風邪引いちゃったら長嶺さんも困るよ」

「うーん、それなら相澤君も同じじゃない?」

「僕はこの前引きましたから大丈夫です」

「なにその理屈、別に連続で引くことだってあるんだから関係無いよ」


「それとー長嶺には先生がお見舞いに行くので誰も行かないように!来週は修学旅行だ。風邪を引いていけませんなんてつまらないことにはならないためにここは先生が行くから」


  まだSHR中だった。思いっきり話し合ったのを聞いていたのかもしれないな。


「まぁ、そういうことならしょうがないね」

「そうですね」


  そして放課後先生は長嶺さんの家にお見舞いに行ったらしい。



 ────月曜日。


  長嶺さんが登校していた。


「長嶺さんおはよう、体調どう?」

「相澤か・・・ケホッまだ完全には治ってないけど熱は引いたから」

「そうなんだ、無理はしないで明後日には修学旅行だからさぶり返さないようにしっかり休んで」

「ありがとな」



  昼休み。

  私は長嶺さんの席に行き、長嶺さんと話をした。


「長嶺さん体調大丈夫?」

「麻那辺さんか大丈夫やで修学旅行は休むわけには行かんし、気合いで頑張るわ」

「熱が出たらちゃんと休まないとダメだよ?」

「・・・わかってる、でもなこんな大事なイベントウチだけ参加出来へんとか悲しいから、熱が出ても行くと思うわ」

「そっか、わかったよ、早く治るといいね」

「はっ、あと2日で完治は無理や、でも今日よりはマシやろな」


「ふふ」

「はは」


  お互いライバル同士やけど私達は友達でもあるから、心配なんだよ。それにやっぱり正々堂々勝負したいからね。

  休まないでちゃんと来てね。



ご覧頂きありがとうございますわ。


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