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29話『帰り道』

  僕は熱が引き、今日は学校に来ている。

  大樹も僕の席まで来て労ってくれた。たった1日寝込んだだけでも周りには迷惑をかけてしまっている。特にココ最近は麻那辺さんや長嶺さん。新しい友達もできたんだ。体調管理はしっかりしないと行けないなと思った。


  今日までが試験の日である。なので昼になればみんな帰る。だけど僕は昨日出来なかった教科の試験がある。一日中テストと睨めっこする羽目になるとは、頭が痛い。

  試験が終わり、学校を出る。自分の中で今回のテストを採点するが、風邪のせいもありちょっと危ないかもしれない教科がある。テストが帰ってくるのが億劫だ。


  そんなことを考えながら歩いていると道路の向こう側に長嶺さんを見つけた。隣には長嶺さんの腰くらいの背丈の男の子がいた。弟かな?

  凝視していたのか視線に気づいた長嶺さんは僕を見つけこちらにやってきた。


「よお、相澤」

「こんにちは〜」


  お、隣の多分弟も挨拶してくれた。


「こんにちは、長嶺さん、弟さんですか?」

「おう、よく気づいたね」

「いえ、長嶺さんが小さい子と歩いていればその考えになりますよ」

「たしかに!ウチは見た目からして子供好きとは見えんからな。子供がいれば家族に見えるのも不思議でもあらへんな」


  まぁ見た目からしてしまえばそうだけど、こう見えて意外と子供好きというのもありえそう。例えば近所のお姉さん的な感じで休日は遊んだり。今回は弟だったようだけど。


「そうなんですね、これから何処へ?」

「お母さんから頼まれ物。弟はついてきたいって言うから連れてきた」

「なるほど」

「相澤も暇なら来るか?美味しいもの食べられるで」

「え?マジでどこに行くんですか?」


  美味しいものが食べられるってことは買うのは食べ物。そして頼まれ物か。ケーキとかかな?


「和菓子屋だ」

「和菓子屋!?」


  まさかの和菓子屋。これは驚いた。


「水羊羹を予約していたらしくてな。それを買いに行く最中や」


  なんでもその水羊羹予約限定の羊羹らしく随分前から頼んでいたものらしい。僕も食べてみたいなそれ。


「そうだったんだ。ついて行ってみようかな。弟君は僕も一緒でいい?」

「うん、いいよ」

「よし、じゃあ行こか」


  こうして僕達は水羊羹と美味しいものを求めて和菓子屋に向かう。

  和菓子屋につくと長嶺さんは予約していた水羊羹を取りに、僕と弟君は何を食べるか選ぶ。


「なに食べるか決まった?」

「うん!いちご大福!」

「じゃあ僕もいちご大福にしようかな」


  そして僕と弟君はいちご大福を購入して食べる。麻那辺さんはみたらし団子だ。とても美味かった。


  その後長嶺さんと弟君は電車に乗って帰ってった。

  その夜。長嶺さんからメールがあり土曜日出かけない?と書かれていた。別に用事はないので大丈夫と送った。

 

 ────そして土曜日。


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