恋ばな
食事をしながら、恋ばなを咲かせる事実に15分……
「えっ!力の強い人じゃなくて弱そうな人が好きって事!?」
「きゃぁぁ、言っちゃダメェェェ!!」
「あっ、ごめんごめん……」
アサーシャの好きな相手、マノンシーンクは金髪で体調が悪そうな感じがいつもしているもやしっこなのだ。
「サッ、サーシャさんには好きな方いるんですか?」
「うーん、ナンパばかりされるから男子が好きじゃないかな……」
「そうなんですね……ならタイプは?」
「タイプ? うーん……タイプなら優しくて、身体だけじゃなくて心も強い人は好きかな………自分でもあんましピンと来ないけどね」
「サーシャさんの理想像って……意外と大雑把ですね………」
アサーシャはサーシャにそう言うと、空っぽになった二人の食器を持つと、川に洗いに行った。
サーシャはついて行こうと思ったが思いとどまり、テントに入り、二人分の寝袋を敷き始めた。
「意外と大雑把か…そりゃ、中身は男だし……男が男を好きになるのはね………」
そうぼやいている間にフカフカのテントマットを敷き終わり、寝袋を取り出して、二人分を敷いた。
これで床冷えせず、ゴツゴツして寝にくくなる事もない。
「さてと……敷き終わったし、銃の手入れと点検しようっと………」
そう言うとHk417とリュックから畳まれた大きい正方形のした白い布、クリーニングロッド、整備道具を取り出して、ランタンの置いてあるテーブルに向かい、白い布を敷くと、Hk417を分解して、油を引いたり不備がないか点検した。