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過去からの伝言   作者: 今福 幸
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幼少期

谷代玲奈(やしろれな) 当時31才 私はある日を境に人生が大きく変わった


生まれは神奈川の某所 4才の頃に両親は離婚


原因は当時は不明だったが 母親に難有りと分かったのはずっと後の事だった


父が長距離トラックに乗ってた為 家を空ける事に不満を持っていた母は他所に男を作った


当時一人で居た私に父は激怒 捜しまくって母を連れ戻すも 詫びもいれず ふてくされ父に食って掛かった


アパートは壁が薄く 罵り合う両親と私の泣き声だけが響いた


近所からは どうしたのかと部屋に駆け込まれる始末


その後両親は離婚 私は父が大好きだった 本当は父親と住みたかった けど…仕事柄まだ幼い私を育てていけない 泣く泣く父と引き裂かれた


母は実家に私を連れて帰り 暫くは大人しくしてるようだったが 程なくして働きに出ては帰ってこないを繰り返す日々だった


祖母は私を不憫に思ってか 良く連れ出してくれた 祖父は私が生まれる前に他界


(玲奈 今からマツ婆の所行くけど 行く?)


マツ婆とは私の曾祖母で 当時は施設にいた



施設に着くと 眠ったままで殆ど話す事はないが 何故か薄目を開けて

(玲奈ちゃんきたとね~よう来たね~ )と言っていた


私はマツ婆の側で遊んでいた

(当分玲奈の面倒みらんといけないから 頻繁には来れないからね~)

と優しく祖母は言った


(…三佐子は?どうしたと?)


弱々しく発する曾祖母に 祖母は 情けない娘よ とひと言いった


曾祖母(玲奈ちゃん…まっま…い よ)


何と発したかは判らず 祖母がママが居なくて可哀想にと解釈し マツ婆にバイバイして 祖母宅に戻った

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