表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか書きたいネタ倉庫  作者: 空の猫
鐘の音を背に去りながら
4/4

私の肖像


 生まれ変わったら、私は一枚の肖像画になっていました。

 いいえ、“肖像画に憑いている幽霊(ゴースト)になってしまった”が正しいでしょうか。ほら、物には魂が宿るというでしょう?

 多分、私はこの『若い女性』が描かれた絵に惹かれ、死後に憑いてしまったのだと思います。もしかしたら、これは私自身の肖像画だったのかもしれません。

 本当のところは、私の生前の記憶が大部分抜け落ちていて、分からないのですけれど…。


 そう“私”は形を持ちません。

 分類上は幽霊(ゴースト)に入るものの、弱い思念の塊でしかなく、依り代となるこの肖像画がなければいつかは消え行く存在でしかないのです。

 うっすらと残る記憶の欠片から辿れる情報ではっきりしているのは、性別が女性だったこと、死が訪れたのは突然だったこと、そして“恨み”の思念はないことでした。



 ――という幽霊ネタ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ