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逆ネトラレされる僕〜国民的美少女アイドルに完堕ちさせられたワケ〜  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻


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55/55

第55話 エピローグ

 一方、陽菜については家庭裁判所により少年院が妥当であるという判断が下された。



「なんであたしがこんなことを……朝起きんの早すぎだし」



 女子用の少年院にて無理矢理規則正しい生活をさせられる陽菜。



「ただあのアイドル気取りの女を襲わせようとしたくらいじゃない……」



 矯正のための教育を受けさせられる。



「はいはい、言うこと聞きゃいいんでしょ」



 早く退院するために最初は従順なフリをしているが、施設の職員が見抜けないはずもなく、いつまで経っても出してもらえそうな雰囲気にならない。



「スマホ禁止だっていうし、何なのよこの生活! 世の中のことわかんないじゃない!」



 少ししおらしくしていればすぐに出られる、とたかをくくっていた陽菜は、いつまで経っても出られない状況にしびれを切らし脱走する。



「また陽菜さんが脱走よ! 捕まえて!」



 そして少年院で記入させられる日記には、相も変わらず不満ばかり書き込まれていく。


 学園の理事長の娘として裕福な暮らしをしていた陽菜にとって、耐えられない日が続いて肌も荒れていき、いつまでも更生の可能性を見いだせないまま時間だけがすぎていった。 



◇◇◇



 鬼塚先輩と鳳翔さんは学園からいなくなった。

 なぜなのかは、公然の秘密というやつだ。

 そして美月による大暴露劇のときに、どさくさ紛れで正式に恋人になった僕たちは、朝の登校時は駅で待ち合わせ、帰りも人目をはばかることなくいっしょに帰るようになった。



 なお、当初はグラドルの愛崎詩織とよく似た女の子が男といっしょに帰っている場面がSNSに投稿されていたが、次々と謎の組織(810プロ)により消されていったため、今ではネットの闇深案件とされている。

 詩織と美月が同一人物だと言ってはいけない。



◇◇◇



 恋人になってから初めてのデートは、ハイキング。

 週末の日曜日、僕と美月は、近くの山の軽装でいける初心者用の登山ルートを二人でゆっくりと歩いていた。



「なんで山?」



 美月はふわふわ山ガールみたいな格好をしている。

 モンスターを捕獲するようなボールは持っていないけど、美月は何を着ても似合うね。



「だって、1年のときに陽菜さんと海でデートしたんでしょ? だから対抗して山」



「僕たちもう付き合ってるから張り合わなくてもいいのに……」



「これは、私の気分の問題なの。陽菜さんに汚された悠真くんをちょっとずつ浄化していかなきゃ」



「あ、はい」



 これは、逆らっちゃいけないやつですね。



 しばらく僕たちは雑談をしながら初心者用のコースを歩いていく。

 ところどころに休憩用の東屋がある。



「疲れちゃったね、ちょっと休もうか」



「うん、いいよ」



 ちょうど陰になる東屋のベンチに座る。



「私、悠真くんのこと諦めなくてよかった」



「どうしたの急に」



「なんとなくそう思っただけ」



「そっか」



「中三のときに振られてから、諦められなくて、振り向いてほしくて、学園に転入してからいっぱい悠真くんを誘惑して、楽しかった」



 ん? 気になる言葉が出てきた気がしたけど。

 まあそれはおいといて。



「そういや健人から聞いたけど、グラビアアイドルになるために高校の推薦をキャンセルしたんだってね。なんだか申し訳ないなって。美月にも、ご両親にも」



すいキャンは悠真くんのせいじゃないよ。私が心の底からそうしたいって思ったからそうしただけ。そして私の願いは叶ったの。両親はちゃんと自分で説得しました」



 そっか。

 説得(物理)とかじゃないよね?



「今回のことでよくわかった。悠真くんに会うまでの私は、消極的で、欲しいものがあっても口を開けて待っているだけだった。でも、自分から積極的に動かないとだめなんだって、わかったの。失敗するかもしれないけど、どんな結果だったとしてもちゃんと受けいれながら前を向かなきゃいけないの」



「強いね、美月は。それでグラドルになっちゃうんだから」



「そう、悠真くんが巨乳のグラドル好きだって言ったからね。悠真くんのためなら何でもできるの」



「ん、そんなこと言ったっけ僕?」



 首をかしげる僕。

 美月にそんなこと言った覚えがないんだけど……。



「え?」



 真顔になる美月。



「だって、中学のとき悠真くんのクラスメイトとそういう話してたよね。それを聞いたから頑張ってグラビア目指したんだ」



 マジかよ。

 ちょっと思い出したぞ。



「…………あっ、そういえば友達とそんな話してたような気もする。周りがみんな巨乳のグラビアがいいって言ってて、僕だけ『別に……』とか言っちゃうとなんか気取ってるみたいだし、空気読んだほうがいいかな、と思ったんだっけ」



「私はグラビアになる必要なかったの?」



 いつもの笑顔に戻ったけど、なんか怖いよ。



「え、あ、ごめん。どんな美月でも好きだよ!」



 許して。

 本音だけど。



「そんな言葉で騙されるチョロインだと思わないでね、この無自覚鈍感系ラブコメ主人公! 一生責任取ってもらうからっ」



 このあとめちゃくちゃ責任とった。

 いつもお読みいただきありがとうございます!


 カクヨムでおまけを1話だけ載せています。

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