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逆ネトラレされる僕〜国民的美少女アイドルに完堕ちさせられたワケ〜  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻


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第48話 タイトル回収

「陽菜さん」



「なによ、ゴミクズ寝取り中古アイドルっ!」



「今日、学園で何があるか知ってる?」



「そんなの知らないわよ!」



「今日は、午後からホールで理事長選挙がある日なのよ」



「だからなんなの!?」



「その会場にも、モニターがあるの」



「まさか……」



 陽菜の血の気が引いていく。



「学園にいられなくなるのは、どっちでしょうね?」



 それまで真顔だった美月が、満面の笑みを浮かべる。



◇◇◇



「これから、鳳翔学園の理事長を決める選挙を行います」



 学園にあるホールでは、理事長の任期切れに伴う選挙が始まろうとしていた。

 しかし、結果は見えている。

 鳳翔学園の創設者の孫である現理事長の再選は確実だった。



 投票が始まり、各自が持っているタブレット上で次の理事長にふさわしい人間を選んで、画面を押す。

 やがて全員の投票が終わったことを確認し、事務員がその結果を告げようとしたとき、ホールにあるモニターが勝手に起動した。

 次々と流れる陽菜と龍也のツーショット。



「なんなんだこれは? なぜモニターが勝手についている、誰か止めろ!」



 理事長である陽菜の父が大声で叫ぶ。

 事務員が端末を操作するが、モニターの画像は止まらなかった。

 そして、



『ウェーイ、彼氏クン見てる~? お前の彼女の初めては、俺がもらっちゃいました~』



 特大の爆弾が投下された。

 これこそ、まさに美月が狙っていた瞬間。

 ホールは静まり返っていた。



「う、うん、こほん。これは理事長選挙を延期すべきではないですかな?」



 理事の一人がしゃべり出すと、そこから次々に騒ぎ出す理事たち。



「さすがにこれは……。二人とも我が学園の生徒ですよね? これは教育上まことによろしくないのでは」



「この男女は退学処分にすべきでは?」



「あの男は、三年の鬼塚くんではないかね。確か、理事長が『彼にも更生の機会を与えたい』と言って不祥事案のたびに処分をしなかった者ですな」



「それは……」



「まさか理事長、自分の娘と交際しているから処分をせずにいた、などということではありますまいな」



 もはや理事長選挙どころではなくなっていた。



◇◇◇



 僕は陽菜にあらためて向き合った。



「陽菜」



「なによ」



「別れよう」



「待って待って、悠真、捨てないで! あたし悠真のことが大好きなの! 何だってしてあげるから! あのクズ男のことだったら謝る! あれは、あのクズ男から襲われたのよ、あたしは被害者なの!」



 じゃあなんでそれを相談してくれなかったのか。

 たぶん嘘だからだよね。



「そのことを悠真にバラされたくなければ付き合えって、悠真とのデート中も呼び出されたりしたけど、逆らえなかったの! 優しい悠真ならあたしのこの辛い気持ちがわかるよね? 一年も付き合ったんだから!」



 なんて白々しい。

 ここにきて泣き落としかよ。



「動画の中の陽菜は、襲われたなんてとても思えないくらいの笑顔だったじゃん」



「それは……あのクズ男に脅されてたから楽しいフリをしていただけなのっ! もうアイツともとっくに別れた! だから、いいでしょ、悠真!」



「とっくに別れた、って……そんなこと信じられないよ。もう、遅いんだ、()()()()



「そんな……」



 その場に崩れ落ちた鳳翔さん。

 僕はもうその姿を見ても何も思わなかった。



「悠真くん」



 僕と鳳翔さんのやりとりが終わった後、美月が僕に近づいてきた。



「美月」



「私、綾瀬美月は、御影悠真くんのことが中学三年のあのときからずっと好きでした。前に振られちゃったけど、諦められません。二回目の告白(セカンド・アプローチ)するね、今度こそ私と付き合ってください!」



 中学三年のときの告白が思い出される。

 そのときの美月はうつむきがちで暗かったけど、今ははっきりと僕の目を見て逸らさない。



「わかった。僕も美月のことが好きだ。いまはっきり自覚したよ。こちらこそ、よろしくお願いします」



「ありがとう!」



 美月が僕に抱きついてきて、唇が軽く触れた。

 いつもお読みいただきありがとうございます!

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