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逆ネトラレされる僕〜国民的美少女アイドルに完堕ちさせられたワケ〜  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻


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第38話 トロコン

「やあ、お待たせ、御影君。綾瀬さんは……寝ているのか」



「はい」


 

 先生が保健室から戻ってきた。

 


「ところで御影君」



「なんでしょうか」



「寝ている綾瀬さんに、ナニもしてないわよね?」



 ニヤニヤしながら聞いてくる先生。



「なにもしてませんけど」



「本当に?」



「ホントです」



「この間ね、神聖な保健室であろうかことか性交渉をしていた生徒がいてね~。少し前からこの部屋に監視カメラがあるんだ」



「マジっすか」



 え、この学園大丈夫? ていうかヤバかったな。

 美月が大丈夫だと思ってしまったせいか、寝ている美月にちょっとキスくらいならいいよね、とか邪念を抱いてしまってたから。



 なにもしてなくてよかった。

 僕の潔白はその監視カメラが証明してくれるだろう。



「保健室で告白するくらいのことなら許してあげてもいいんだけどね~」



 なぜ保健室で告白なのか、これもうわかんねえな。

 まさかそれ、同じ人じゃないよね?



「綾瀬さんはアイドルらしいし、事務所との関係もあるだろうから、うかつなことはしないでね~。学校としても面倒くさくなるし」



 さーせん、もううかつなことをしちゃってます。

 アイドルの処女を奪ってます。

 これ絶対バレちゃいけないやつだな。

 っていうか、事務所的にアイドルの恋愛ってどうなんだろ?



「んん……」



「あら綾瀬さん、起こしてしまったかしら」



「いえ、ちょっと前から目が覚めていました」



「大丈夫そうね。なら、次の授業に戻るか、早退するか選んでいいわよ。御影君はもちろん授業一択ね」



「わかりました。美月さん、僕は先に戻ってるね」



「うん、助けてくれてありがとう悠真くん」



 もう体育の授業は終わってるだろうから、僕は二階の更衣室に戻っていった。



◇◇◇



 悠真が去ったあとの保健室。



「で、どこから聞いてたの?」



「先生が戻ってきてからです」



「監視カメラの話は嘘よ」



「はあ、そうなんですか」



「保健室でヤってた生徒がいたのは本当だけど。後片付けが大変だったのよ。だから、脅しで言ってるの。御影君はそんなことしなさそうだけど」



 危なかった、悠真くんの心配してくれる顔を見てもうここでヤッちゃってもいいよね、と思いながら寝落ちした私グッジョブだ。



「私は授業に戻ります」



「偉いわね、綾瀬さん。無理はしないで」



「アイドルが事務所のコネで入ったとか未だに陰で言われてますので」



「馬鹿馬鹿しい話ね。アイドルが学力を偽ってまでこの鳳翔学園に来るメリットなんて一つも無いし、そもそも学園がそんなことを許すわけがないのに。まあいいわ、次の授業の先生には綾瀬さんの体調に問題ないと伝えておくから」



「ありがとうございます」



「高学歴アイドルも大変ね」



「え?」



「事務所の方針で来たんでしょ、しかも実力で。誰かがあなたのことを陰口叩いても気にしなくていいわ。先生方はみんなあなたの成績を知っているのだから。アイドルも大変ね」



「ええ、ああ……ありがとうございます。じゃあ、私は授業に戻ります」



「一応このことは上に報告しておくわ。こんなことが続くなら、せめて危険な箇所だけでも監視カメラをつけてもらうべきよ」



 私も保健室を出て行く。体操服から着替えたら授業に戻らなきゃ。

 ……さっき先生がアイドルがこの学園に来るメリットがないって言ってたけど、私にはあるんだよ。

 悠真くんに会えるという大事なメリットがね。

 それ以外には何もない。



◇◇◇



 その日の夜。



『美月さん、偶然だけど突き飛ばした犯人を見てるよ』



 美月のインスタに健人からのDMが来た。



『実は私も見てるの。一年の最下位クラスの小春さんよね。長い黒髪のおとなしそうな女の子』



 悠真くんには見てないって言ったけど、実は突き飛ばされた瞬間すぐに顔を向けたからね。



『そうだね。突き飛ばした瞬間は撮れなかったけど、走り去って行くところは動画に撮れたから』



『証拠があれば、心強いわね。さすが健人くん』



『お褒めいただきどうも。だけど、小春さんがなんでそんなことしたかわかんないんだよな~』



『そうね……。全然関わりがないのに。いや、まさか、うーん、考えすぎかな?』



『どうしたの?』



『気にしないで、ただの勘だから』



『アイドルとしての?』



『まあ、そんなとこ』



『で、大丈夫だったの? 悠真がえらい勢いで美月さんを抱えて保健室へダッシュしてったのも見たけど』



『うふふ、【実績解除】お姫様だっこされる、だよ』



『いつか結婚トロコンしそうな勢いなんですがそれは……』



 スマホの向こうでは悠真の未来を想像した健人が十字を切っていた。



『まあ、柔道の有段者だって話だし、そこまで心配していなかったけど』



『心配するのが遅くない? 有段者でも危ないことはあるんだよ』



『そうだね。無事でよかった。警察に行くの?』



『さらっと流されちゃった。とりあえず小春さんに話を聞かないことにはなんとも。なんか弱みを握られてる、ってのが定番よね~』



『そうかも。じゃあ、このへんで』

 いつもお読みいただきありがとうございます!

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