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逆ネトラレされる僕〜国民的美少女アイドルに完堕ちさせられたワケ〜  作者: 気まぐれ@ハズリバ2巻


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第13話 美月の告白

「ってことは、学園に好きな人がいるってことなんだ」



「うん。だから事務所の仕事の合間に猛勉強したの。百合さんは教員の免許も持ってて教えてもらったの。それでね悠真くん、これを見て」



 そういって美月さんは立ち上がって本棚からアルバムを取り出す。

 そのアルバムは僕の中学卒業の時のものと同じだった。



 美月さんは僕の隣に座ってテーブルにアルバムを広げる。

 つか、近いよ。

 甘い香りがしてくる。



「これが昔の私なんだ」



 そうして見た写真には、長い黒髪で眼鏡をかけ、自信なさげな女の子がいた。

 その下には『綾瀬あやせ 美月みつき』とある。



「思い出した、悠真くん?」



「…………」



 実は、考えないようにしていた。

 最近になってそうなんじゃないかって思い始めていたけど、彼女のあまりの変わりようにすぐにはわからなかったのもある。



 僕が中三の冬に告白されたときの美月さんは、言い方は悪いけど、超絶ド陰キャだった。

 それが今や人気絶頂のグラドルになるなんて、誰にも想像できないよ。



 あのとき告白を受けていれば……でも僕が美月さんを振ったから一念発起してグラドルになったわけで、付き合っていたらグラドルになっていないはずだ……。



「悠真くん、私いまでも好きだよ」



 そして僕の手を握ってくる美月さん。

 手が暖かい。

 心臓が高鳴る。

 やべえ、まずい。

 僕には今付き合っている陽菜がいる。



「手を握ったけど、《《まだ》》浮気じゃないよ。私、二番目でもいいから……」



 美月さんの言ってることがめちゃくちゃだ。

 人気グラドルを二番目に侍らせるとか、そんなことはありえない。

 男の夢かもしんないけど。



 ここにいては、いけない。



 なんとか勇気を振り絞って、美月さんから手を離す。



「ごめん、もう帰らなきゃ」



「あっ……」



 すごく残念そうな顔をする美月さん。

 その顔も美人で……。

 だめだ、帰らなければ。

 僕はカバンを持って美月さんの部屋から出ていった。



◇◇◇



「ちょっと焦りすぎちゃったかな? ホントはネタバレをまだあとにするつもりだったのに」



 悠真が慌てて帰っていったあとの部屋で、美月は少し反省していた。



「あんまり押すとかえって逃げちゃうから焦っちゃだめ、って百合さんから言われていたのに、部屋に来てくれたからテンション上がりすぎちゃった! でも手を握るくらいならいいはずだよね」



 そして、美月は悠真に案内しなかったもう一つの部屋に入る。

 そこには、あらゆる角度から撮った悠真の写真が壁全面に貼られていた。

 ベストショットについては業者に頼んで、等身大のアクスタを作ってもらった。



「ふふっ、悠真くん……。私ずっと好きなんだよ……」



 薄暗いその部屋で、美月の目が妖しく光っていた。



◇◇◇



 翌日、一時間目が終わった休み時間、陽菜が疑うような鋭い目で僕を見ていた。



「悠真、ちょっと今日の放課後あたしの部屋に来なさい」



 なぜに。

 心当たりがなくもないようなあるような、やっぱりないような。



「今日は陸上の部活が……」



「だめ」



「はい……」



 あ、許してもらえないやつですね、これ。



◇◇◇



 学校が終わって、陽菜……、陽菜さんといっしょに家まで向かったけど、途中の陽菜さんはずっと無言だった。



「で、何かあたしに言うことがあるんじゃないの、悠真?」



「ひゅいっ」



「なに情けない声だしてんのよ。昨日、美月といっしょに歩いて帰ってたらしいじゃん。仲よさげだったってタレコミがあった」



「すみません……」



 陽菜さんの部屋に来るなりソッコーで正座させられている僕。

 ちなみに飲み物は何も出されていない。

 誰か助けて!



「美月さんから相談があるって呼ばれました」



「まさか、部屋に行ったんじゃないでしょうね!?」



「行きました……」



「バカなの? 死ぬの?」



「いや、僕だって部屋はまずいって思ったからサイゼでどう、って言ったんだけど、部屋じゃないとだめだったみたいで。何もしないからって言われたから大丈夫だって思った」



「そんなわけないでしょ。バカなの? 死ぬの?」 



「二回も言わなくていいじゃん」



「あのさぁ、肉食系女子の怖さを分かってないの?」



「あの、恋愛相談があるって言われて、その対象が実は僕だったらしくて」



「はあ~⁉︎ ありえないし!」



「それはどういう意味のありえないなのでしょうか……」



「ん? なんか言った?」



 威圧された。



「何も言ってません。それで、断って逃げました」



「まさか寝取り系アイドルだったなんてあの女……清純派なんて嘘っぱちね」



 あれ、美月さんのこと何も言ってないのに、僕。



「ほんとバカなのね、女の子はみんな気づいてるわよ。あの子は詩織なんでしょ、グラドルの。なんでわざわざ鳳翔学園に来たのか……男漁りかしら? まあ悠真に目をつけたのはわかっていると言いたいところだけど」



「すみません」



「はあ、朝来てみたら悠真からあの女と同じ匂いがするなんて、そんなことだろうと思ったわ」



 なに、そんなことまでわかんの、こわっ。

 僕ちゃんと毎日お風呂に入ってるんだけど。



「踏みとどまったのなら今回は許してあげるわ。でも、誰が彼女なのか、悠真は誰の所有物なのか、きっちりわからせてあげないとね……」



 そういって陽菜さんは服に手をかけた。



「あたしの服を脱がして、丁寧にね。それから、最後までしないと許さないから」



「わかった」

 いつもお読みいただきありがとうございます!

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