天使は女神に敵わない〜シャルティナ
シャルティナざまぁ編続き。
おかしいな……ざまぁは2話で終わらせる予定だったのに。
やってきたパーティー当日。私は鏡の前に立ち、気合いを入れてドレスアップした自分の姿に満足感を覚えていた。
この上なく可憐な美しさを最大限に引き出した装いとメイク。これならばエリックのみならず、会場中の全員を一瞬で魅了できるだろうと悦に入っていたけれど━━そんなことにはならなかった。
まず開始前からつまずくことになる。
会場である大広間に入るにあたり、王族には決まった順番がある。最初に王太子と王太子妃が入場し、他の王子、私たち王女とそのエスコート役が続く。そして側妃の皆様が入った後、最後にようやくお父様が王妃様をエスコートするという流れだ。なお今回は、王太子妃はつわりが重く欠席するとのことで、側妃のいない王太子はお一人で入場している。
婚約者のいない私に決まったエスコート役はいない。だからいつもは異母弟二人のどちらかが代わる代わる担当してくれるのだけれど、今回は違った。
「シャルティナお姉様。本日はシメオン・フランキス伯爵子息がお姉様のエスコート役を務めますので、よろしくお願いいたしますわね」
例によって淡々とした口調の異母妹に紹介されたが、それはあまりにも予想外だった。
慌ててソレイユに問いただす。
「ちょ、ちょっと待って! どうしてシメオン様、ではなくてフランキス伯爵子息が私のエスコートを!? 彼はソレイユ、あなたの━━」
「元婚約者ですわ。 数日前に正式に婚約解消の運びとなりましたの。何でもフランキス伯爵子息は、とある高貴なお方に叶わぬ想いを抱いているので、わたしとの婚約を継続するのが辛くなったのだとか。わたしの方も、王家とグレンダル家との縁を繋ぎ直す役割を任されることになりましたから、その旨をフランキス家に話して円満解決いたしましたのよ」
にっこりと綺麗に微笑むソレイユの隣には、アトルシャンによく似た十五歳ほどの美少年がいた。
「第三王女殿下には初めてお目にかかります。グレンダル公爵家三男、アレクシエルと申します」
アトルシャンが他国に送られた結果、グレンダル家の後継者の座は次男に移ったというのは聞いている。更にその下の三男が目の前の少年で、ソレイユの新たな婚約者になったということだろう。ソレイユは十三歳なので年の頃もぴったりだ。
流れは理解したが、だからと言ってシメオンが私のエスコートをする理由にはなっていない。
そこのところを突っ込むと、ソレイユはわざとらしくも可愛らしく首を傾げ、衝撃的な言葉を口にした。
「あら、単純な話ですわよ? シャルティナお姉様のエスコートは金輪際しない、とお兄様方が揃ってきっぱり断言なさったので、今回はわたしがフランキス伯爵子息に頼んで差し上げただけのことですわ」
彼も大喜びで引き受けてくれましたのよ。よかったですわね、シャルティナお姉様━━という続きは耳に入らず、シメオンからの熱い視線も今はどうでもよかった。ショックでそれどころではなかったから。
お父様のように特別扱いはしてくれなかったけれど、異母弟はどちらも、ことあるごとに私を可愛くて綺麗だと褒めてくれていたのに━━
その弟たちはどこまでも冷たい目で私を一瞥してから、速やかに背を向け大広間へと入っていった。
慌てて呼び止めようとする私に、呆れ返った声をかけてきたのはシルヴィお姉様で。
「あのね、シャルティナ。あなたがちっとも気にしなかった取り巻き男性たちとその元婚約者の中には、弟妹たちの母方の親戚が何人もいたのよ? 婚約破棄そのものには積極的に関与していたわけではないにしても、同じような事態に何度もなっていることはしっかり把握した上で、それでも数多くの男性たちを周囲に侍らせたまま、あなたの振る舞いにはちっとも変化がなかった。挙げ句の果てには王家と公爵家の婚約までをも駄目にしたというのに、何も、一つも変わろうとしない。……そんな様子を目の当たりにすれば、いくら家族でも、いえ家族だからこそ愛想を尽かすのは当然というものではないかしら? まあ肝心のお父様は唯一の例外だけれど、ようやく退く決心をしてくださったのは幸いだわ」
「でも! お姉様や皆様の婚約破棄に関して、私には何の責任もないはずです! 有責だとも言われませんでしたし、慰謝料の類いだって━━」
最後のつぶやきは聞き流してシルヴィお姉様に食って掛かるが、返ってきたのは容赦などどこにもない答えだった。
「法的に責任があるということと、人として王女として問題のある言動をとったということはイコールではないのよ。私たちは王族であり、その特権的な立場である以上は、日々の行いや立ち居振舞いには人一倍、あらゆる意味で気を遣わなくてはいけないものなの。そのことはサーラお姉様も私も、嫌になるくらい何度も忠告したはずよね? そのたびにあなたは『皆様の好意を無下にして傷つけたくない』だの、『私は不出来なりに努力している』だのと言っていたけれど、改善されることなんて一度もなかった。その結果が現状よ。……はっきり言って、壁に説教していた方が有意義だった気がするわ」
「壁は説教に反応しない分、後で余計なことをやらかしたりもしませんからね。さあ、そろそろ参りましょうか、シルヴァーナ様」
「ええ」
すっと綺麗に背筋を伸ばし、エリックと手を取り合って入場していくシルヴィお姉様は、凛として気高い王女そのものの姿をしていた。
一方、残された私は━━
「シャルティナ殿下、僕たちも入場いたしましょう。後がつかえてしまいます」
何がそれほど楽しいのか、場違いに微笑んでいるシメオンが差し出してきた手に、のろのろと自分の手を乗せるしかできなかった。
そうして入場してからも、私に向けられる目は冷ややかなものばかりで。
私の隣にシメオンがいることと、ソレイユがアレクシエルに仲睦まじい様子でエスコートされている光景が、周囲の目にどう映るかなんて言うまでもない。
「ほう。今度はソレイユ殿下の婚約者をお連れとは……それも公の場で、誰憚ることなく」
「あら、でもソレイユ殿下のお隣にいらっしゃるのは、グレンダル家ご三男アレクシエル様ですし……王家とグレンダル家のどちらが発案なさったかは存じませんけれど、落としどころとしては悪くないのでは?」
「そうですね。フランキス家の三男がシャルティナ殿下に夢中だという話もありますから、残り物同士を纏めて処理するのが理にかなっているのは間違いないかと」
「ただ、三女を溺愛なさる陛下らしくはないな。発案者はおそらく王太子殿下だろう」
━━残り物扱いなんて酷い。
私は第三王女なのに。他でもない国王に誰より愛された、イサーク国内で最も尊重されるべき存在なのに……
泣きそうになっているうちにパーティーが始まり、王太子の開会の挨拶が聞こえる。
本来は国王がすべき役割を王太子がしている事実に、軽く場内がざわめく。お父様は何やら悄然とした様子で玉座に座っているので、単に体調がよろしくない国王の代理をしているだけとも解釈できるけれど━━敏い者たちは何かを察したようで、意味深に周囲と視線を交わし合う。
けれど私にはどうでもよかった。こんなにも居心地の悪い状況なのに何もしてくれないお父様や家族に対して、むしろ憤りすら感じていた。
お姉様夫婦の歓迎パーティーなんてもうどうでもいい。自室に帰りたいから早く終わってほしい。
そう思っていた時にようやく、主賓の紹介がなされた。先ほど通ってきた王族用の通路が再び開く。
「アクティ王国第三王子アリフ殿下、その妻にして我らが第一王女サーラベル。イサークへいらしてくださったことに、心よりの感謝の意を」
かつん、と靴音が響き、二つの人影が現れた瞬間━━
会場に、清冽な月夜が顕現した。
無論それは、比喩以外の何物でもない。けれどそれくらい強烈な衝撃を、サーラお姉様とその夫は一同へ与えたのである。苦もなく、ただ姿を見せただけで。
サーラお姉様の、背中に流した艶やかな銀髪が明かりに煌めく。結い上げた一部を飾る宝石は、お姉様の瞳と同じ色合いのロイヤルブルームーンストーン。見事な体のラインを隠しはしないが強調もしない異国のドレスは金糸の刺繍が散りばめられた純白の生地で、肌が透けそうで透けない何とも魅惑的な素材だ。優雅な足取りに伴い、裾のあたりが柔らかく波打つ様子はまるで、雲の上を月の女神がそぞろ歩くかのよう。
そしてその隣、女神をエスコートするのは夜闇の化身のごとき男性。恐ろしく端整な顔立ちと褐色の肌が相まって、老若男女問わず震えを走らせるほどのエキゾチックな魅力をたたえている。彼のローブは限りなく黒に近い紫色で、お姉様のドレスと同じ刺繍が銀糸でいくつも施されており、一目で夫婦の仲の良さを窺わせるものだった。
そんな彼に、私シャルティナの胸は酷くときめかされた。十七年生きてきて初めて感じた高鳴り━━紛れもない初恋だと、否応なく理解する。
(嘘……有り得ないわ。蛮族の王子に恋をする、なんて……でも)
どうしよう。顔が熱くてたまらない。アリフ殿下を捉えた目が勝手に潤み、彼を視野から外すことなんて考えられなくなる。
「……シャルティナ殿下?」
訝しげなシメオンの声など認識すらできないくらい、私はただひたすらアリフ殿下に見入って━━魅入られていた。
そんな私を一瞥もせず、一同への挨拶を終えたアリフ殿下とサーラお姉様は、一緒にお兄様と談笑を始める。
「やあ、久しぶりだねアリフ殿。私の最愛の妹を気に入ってくれたようで何よりだ。当たっても嬉しくない予想というものも世の中にはあるのだと、改めて実感させてもらったよ」
「まあ、アリフ様とお兄様はお知り合いでしたの? わたくし、ちっとも存じ上げませんでしたわ」
「俺は外交の任に就くことが昔から決まっていたからな。十八で成人してから三年ほど、身分を隠して変装もしてあちこちの国を旅していたんだ。その最中にイサークで、お忍びで王都を歩き回っていた王太子に出くわした結果、いつの間にか悪友みたいな仲になったってわけだ。お互いのきょうだいについては詳しく聞かなかったが、今となっては聞いておくべきだったとは思うな」
「そんなことがありましたのね……ああ、だからお兄様は、わたくしがアクティに嫁ぐことに渋りはしても反対はなさらなかったのですね」
「まあね。ただ、愛する妹には私の女性側近筆頭になってもらいたかったのに、アクティに嫁いでしまってそれが不可能になったのはとても残念だ。シルヴィも十分以上に有能だが、彼女を溺愛するエリックが、将来の妻を王の側近にすることを許してくれるかは……」
「……大変難しそうですわね、確かに。ですがシルヴィが強く望みさえすれば、エリックも渋々ながら折れてくれるのではありませんか? こちらに滞在する間、わたくしからもできるだけ働きかけてみますわ」
「ありがとう。そうしてくれると嬉しいよ」
距離があって何を話しているかはよく聞こえないが、楽しそうなのは間違いない。
何か気に障ることでもあったのか、アリフ様はサーラお姉様の細い腰に手を回して抱き寄せた。━━寄り添うお二人の様子はあまりにもお似合いすぎて、私の胸に灯った嫉妬の炎が一瞬にして燃え盛る。
「……アリフ様?」
「毛並みのいい泥棒猫の視線がうるさい」
「あら。確かにシャルティナは、雄弁すぎる目でこちらを見ていますけれど……あの子の好みがアリフ様のようなタイプだったなんて、とても意外で驚きですわ」
「それなのにあれほどイサークを出ることを嫌がっていたのだから、何とも皮肉だとしか言いようがないな。本人も自分の好みを自覚していないどころか、自覚する機会そのものがなかったという事実には、兄として多少の同情はするが」
……何だかろくでもないことを言われている気がする。
嫌だわ。サーラお姉様がここぞとばかりに、私の不出来っぷりをアリフ様にアピールなさっているのかしら。性格が悪いにもほどがある。
お姉様がアリフ様のお隣で幸せそうにしていられるのは、私がアクティへ嫁ぐ権利を譲って差し上げたおかげなのだから、どれだけ感謝していただいても足りないくらいなのに。
それが聞こえたわけでもないだろうに、アリフ様と話をしていたお兄様が苦笑気味にこちらを向き、さりげなく招く仕草を見せてきた。
━━やったわ! これでアリフ様と直接お話ができる! ありがとうお兄様!
お兄様に心からの感謝を捧げつつ、私はシメオンを急かしながらも、逸る心をどうにか抑えてアリフ様たちの方へ歩き出した。できるだけ優美に、愛らしく。初恋の君の目に、私という存在がよりいっそう魅力的に映るような足取りで。
……忌々しいことに、私が近づく間、アリフ様の目はサーラお姉様に釘付けになっていて見向きもしてくれなかったけれど。
「サーラベル殿下とアリフ王子殿下はとても素敵なご夫妻ですね。お姉様の幸せなお姿に、シャルティナ殿下もほっとなさったのでは?」
「そ、そうね……」
にこやかにそんなことを言うシメオンにもイライラさせられる。
ほっとなんてするはずないわ。アリフ様のお隣は本来、私のものだったはずなのよ。
アクティにあんなに素敵な王子様がいると分かっていたら、私だって大人しく嫁いでいったのに、誰も教えてくれないんだもの。さては、私を手放したくないお父様の仕業かしら……
いけない、不機嫌な顔をアリフ様に見せるわけにはいかないわ。それでなくともサーラお姉様には遅れを取っているのだから。
ようやくアリフ様の前にたどり着き、お兄様から正式に紹介してもらって初々しくカーテシーを披露する。
アリフ様の微笑む反応が伝わり、狙い通りだと内心満面の笑みを浮かべていると━━
「あなたが第三王女殿下ですか。そうすると隣にいるのが例の、アトルシャン殿かな?」
思わぬ名前を出されて、顔が強ばるのを嫌でも自覚した。
━━どうしてアリフ様が、よりにもよってアトルシャンの名前を知っているの!?
動揺して顔を上げられない私の耳に、いつも通り朗らかなお兄様の声が届く。
「生憎だが、彼はフランキス伯爵家三男シメオンだよ、アリフ殿。アトルシャンは諸事情で、今は国外の親戚のもとに身を寄せていると聞いている」
「おや、それは残念だ。彼がサーラを解放してくれたからこそ、私はこうして最高の妻を得られたのだから、一言だけでも直接礼を言いたかったんだが」
そろそろと姿勢を戻す私の目の前、アリフ様はそう言いながらサーラお姉様の手を取り、薄いグローブ越しに恭しくも愛しげにキスを贈った。
「まあ、アリフ様ったら……」
……素で恥じらうサーラお姉様の笑顔なんて、今まで見たことも想像したこともなかった。
難攻不落の第一王女が見せた、いい意味で隙のある初々しい様子はかなりのインパクトがあったようで、あのお父様さえも目が釘付けになっている。
とてつもない敗北感に襲われ、怒りによる体の震えを何とか抑えている私に、アリフ様はにこやかに声をかけてきた。
「それに、あなたにもお礼を申し上げるべきですね、第三王女殿下。意図はどうあれ、あなたがサーラの元婚約者を魅了してくださったからこそ今がある。見るからにか弱く儚げなあなたが、砂漠という過酷な環境に馴染むのはほぼ不可能だろうし……紆余曲折あれど、今の形に収まったのが結局は最良だったということでしょう。アクティ王国第三王子より、切なる感謝をあなたに」
「っ……!」
お礼や感謝と言いながら、その言葉はまるで真綿にくるまれたハリネズミのよう。
━━サーラベルの婚約者に言い寄った意図など見え透いている。
━━お前のような女狐などアクティには不要。
━━アクティは不要な存在を迎え入れずに済み、お前は大嫌いな蛮族の国へ嫁がぬまま終わる。どちらにも多大な利があって良かったな?
愕然とした。……どうしてこんなことに。
私はただ、王女として幸せな人生を送りたかっただけなのに……いくら正妻がいると言っても、まさか初恋の君に相手にされないどころか嫌われることになるなんて夢にも思わなかった。
(……そうだ。お姉様……!)
せっかく身内が初恋の君の妻なのだ。涙ながらに取りすがってお願いし、上手くアリフ様に取りなしてもらえればきっと━━
目を輝かせてサーラお姉様を見るが、お姉様はちょうどそのタイミングでソレイユに呼びかけられてしまう。
「ごめんなさい、シャルティナ。ソレイユや他の皆様とも話さなくてはいけないから、また今度ね。━━その機会があれば、だけれど」
「!? そんな、サーラお姉様━━!!」
「やめておきなさい、シャルティナ」
伸ばそうとした手は、無情にもお兄様に掴まれてしまう。
「お兄様、どうして邪魔なさるんですか!? 私は━━」
「決まっているだろう。アリフ殿とアクティの逆鱗に触れないためさ。━━お前は知らないだろうが、アクティは国内の結束が強い分、裏切りというものにとにかく敏感なんだ。それがごく近い身内や親族への裏切りならば特にね。
さて、シャルティナ。お前がサーラとアトルシャンに対してやったことは、裏切りなどではないと胸を張って断言できるかい? 何一つ問題のない正当な説明つきでそれができるなら、私が責任を持ってサーラやアリフ殿下と話す場を設けてあげよう。ああ、勿論『最初からお姉様に対して情なんてものはないから、何をしても裏切ったことにはならない』なんてふざけた言い分はなしで頼むよ」
いつもの隙のない笑顔でお兄様が言うけれど……正当な説明なんて、そんなことは無理に決まっている。
「……私に、サーラお姉様へ情がないなんてことがあるはずがありませんわ。お兄様は私のことを、一体何だと思っていらっしゃるのです?」
「当然、可愛くて一番手のかかる妹だと思っているよ。でも私はお前の父親じゃないから、『手がかかる子ほど可愛い』とまでは思えなくてね」
……何だろう。お兄様の声にとても冷ややかなものを感じる。
これ以上ないくらい不吉な予感に、私はただただその場に立ち尽くすしかなかった。
あんなにエリックエリック言ってたのにあっさりアリフに上書きされたシャルティナです。そういうとこだよほんと。エリック当人は絡まれてウザいことにならなくなった分、他人事として全力で楽しんでますが。
今回顔出ししたイサーク王家のきょうだいたちとそれぞれの母親について、メモがてら紹介。
矢印の有無は半年間(四月〜九月)で誕生日が来たかどうかです。
第一王子(21→22)……来春パパになる王太子。王妃(隣国公爵令嬢)腹
第一王女サーラベル(18→19)……側妃(ツィルト侯爵令嬢)腹
第二王女シルヴァーナ(17)……側妃(商家出身)腹
第三王女シャルティナ(16→17)……側妃(男爵令嬢・故人)腹
第二王子(15)……側妃(伯爵家の一人娘)腹
第三王子(14→15)……側妃(子爵家出身の女官)腹
第四王女ソレイユ(13)……第二王子と同腹
伯爵家を継ぐのが第二王子ではなくソレイユなのは、王太子のスペアの役割が優先されるからです。
なお、弟王子たちのシャルティナへの評価は「色々駄目すぎていっそ可愛いし、容姿だけは綺麗」でした。親戚を含む多方面に被害が出てからはそんなことも言ってられなくなりましたが。




