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この事件は他人事じゃない

作者: 事務子

今回の事件の被害に遭われた方、現場に居合わせた方々の心身の傷が1日でも早く癒えるよう祈っております。

今日の昼過ぎでしょうか。


仕事中にふと待合室のテレビを見ると、病院で発砲事件があったというニュースが流れているのを目にしました。

怪我人がでたうえに犯人は逃走して郵便局に立てこもっているとか。


このニュースを見た時、同僚達と「怖いね」と話しながら、「他人事じゃないよね、うちの病院でも起きる可能性はあるよね」という話題になりました。



病院には不特定多数の方が出入りします。

患者さんの抱える問題や背景も様々です。

体調が思わしくない状況に苛立ち、スタッフへストレスをぶつけてくる人や、医療従事者には何をしても良い・何をしても許されると本気で思っている患者さん(患者さん家族)もいます。


最近はスタッフを守るためにも理不尽な要求は受け入れない・許さない方針の医療機関が増えていると思います。

迷惑行為をする患者さんは治療を拒否しても応召義務違反にはならないという厚労省の見解も出ています。

あまりにも危険な行為をする場合は警察を呼ぶこともあります。

私の職場でも、残念ながら年1回は通報するレベルのことが起きてしまっています。



患者さん対応は日々気をつけていますし、難しい状況になりそうな時は事前に相談したり、トラブルが起きた時はなにがあっても対応できるようそれとなくスタッフを周囲に配置する時もあります。

それでも「〇ろしてやる」「どうなってもいいのか」と言われたことが何度もあります。

刃物を所持していた患者さんのそばにいたこともあります。(隠し持っていて取り出すまで気づきませんでした)


今までケガをせずに対応できていたのはたまたま運が良かったからです。

同僚では蹴られたり殴られた人もいますし、院内の物(ベッドや点滴のスタンドなど)を破壊されたこともあります。



基本的にこのレベルのトラブルになる人は、トラブルになる以前に通常のやり取りがきちんとできない事が多いです。

常識も通じない為、ちょっとした指摘ですらキレて暴れることがあります。


過去に警察沙汰になった患者さんでは、まさに基本的なやり取り(あいさつや受付での会話や指示)に常に反発する方で、病院の駐車場で寝転がっているのを発見され、寝ないよう注意したら暴言を吐き暴れたために通報したことがありました。


今回のニュースを見て、改めて気を付けるようにと上司から注意がありました。

年末が迫ってきています。

追い詰められた人が自棄になってとんでもない行動にでる確率が上がる時期です。

患者さんも年末はピリピリしがちです。ちょっとしたことでトラブルになりやすくなります。

私たちスタッフも対応には気をつけていますが、信じられない理由でトラブルになることがあります。


病気がきっかけでマイナス気持ちになってしまうのは分かりますが、きちんと話は聞いていただきたいですし、伝えたいことがあるなら話してほしいです。

暴力で訴えるのだけは絶対にやめて下さい。


無事に年越しできるといいなと、安全第一で仕事をしなければと強く思ったニュースでした。

最近、私の職場でも、ここまでではないですが大きなトラブルがありました。

医療の現場は色んな意味で危険と隣り合わせだと少しでも理解していただけると幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大学病院に通ってたら頭のおかしいじーさんに遭遇しますよ、お前の命を助けてもらえるかもしれない人間達によく喧嘩売れるなぁと思うが。
[一言] 身内にお医者さんと看護婦さんがいますが、痴呆の人と知的障害者の奇行に苦労させられると言っていましたね。本人達に悪気がないので、または注意しても本人達には分からないので、代わりに謝るご家族も大…
[一言] 寒さを凌ぐために刑務所送りを狙って、コンビニ強盗や窃盗も増える時期らしいですよ。年末年始を拘置所や刑務所で過ごせば、お雑煮(だったかな?)なども出るみたいですしね なんだかなぁ・・・・・・ …
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