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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
イタールア戦争
50/55

ま、体格差なんて慣れたものよ

昨日投稿できなくてすみませんでしたぁ!

「ヨウエイ君は、

俺を殺して街を潰したかったのか?」

「・・・」


ひとまず話してみよう。

そう思ったが返事は無いようだ・・・。


だからと言って

『沈黙なら肯定って捉えよう』

とはならない。

相手はまだ子供だ。


今までと思考回路を変える。

ヨウエイ君の性格から考えて、

一番合った思考回路と、話し方・・・。


「そうか・・・」


沈黙の理由がわかった。

答えてもらえない問だったからだ。


どう話すのが一番良いか、

直感で出した答えを確認して、

納得した。話そう。


先程注意された『話が長い』事にも気をつける。


「返事がないなら、俺が一人で話すだけだ。

それでも良いのか?」


敢えて相手が嫌がる言い方をする。

意地は悪いが、見捨てなければ良いだけだ。


「僕が・・・」

「ん?」


何か言ってくれそうだ。


「僕が普通の人と話してみて思った。

普通の人と僕は違うんだって」


『普通の人と育ちが違いすぎた』

と言う事を、認識してしまったのか。


「確かに、ヨウエイ君の幼少期は、

普通の人とは違いすぎただろうな」


『皆普通の人と違う!』

だなんて説得はできない。

ヨウエイ君は確かに、特殊なのだから。


「僕は普通の人になりたい。

僕を普通にするには、

僕以外がみんなみんな消えてもらわないと」


子供らしい理屈だが、見栄を張るよりは良い。


そしてだからこそ、

言って聞かせる事は出来ないと察した。


今回の話で収集をつけるために、

誰も傷つかない方法ならいくつもあるが、

どれが最適だろうか。


「僕はきっと、今の世界で一番強い。

それにあの機械達も、人より強いって。

だから社会を潰すことだってできる」

「ほう」


ならば、思い知らせる事は出来そうだ。


「じゃあ、今から3分以内で、

俺がヨウエイ君の攻撃を一つも喰らわず、

ヨウエイ君を倒す。

その上で俺の仲間が皆無事だったら、

俺の話を少し聞いてくれないか?」

「え?」

<それは無理だろ!

<あんた、さっきも吹き飛ばされてたし


周りを見ると、

体が頑丈で武器も高性能な敵に対して、

かなり苦戦している仲間達が見える。


相手の動きは、街に攻めていた奴らと同じで、

かなり重く動いている。

お互いに『一撃決まれば勝ち』の状態だ。


確かに一見した限り、

俺の賭けは勝率が低い。


もし誰か一人でも、

偶然攻撃が当たれば負ける。


「どうなんだ?

嫌ならこの兜は没収だ」

「・・・わかった」


ヨウエイ君を、今だけ無理やり納得させる。


だが勝負とはそう言う事だ。


確実に勝てるなら勝利とは言えない。

相手を納得させるためには、

しっかりと勝負することが第一だ。


そしてお互いに戦う準備を整える。

移動だけで既に10秒程経過している。


「それじゃあ行くぞ!」

「・・・!」

『ビュン』


ヨウエイ君がまた俺に特攻する。

突進は速いが、それ以外はかなり遅い。

風を切る音にも、拳を返しすぎた証拠が残る。


正直俺にとっては、

『防具をしっかり着込んだ相手と組手をしている』

感覚のため、かなりリラックスしている。


「どうした!そんなに遅いパンチが世界一か!」


先程と同じく、回避は体に任せる。

5回避けてリボルバーを構える。


『パオォン』


一発を顔に当てる。

意識を上に集中させるためだ。

案の定ヨウエイ君は俺の上半身だけに殴りかかる。


俺の狙いは・・・


「そこだ!」


先程デガルズに言われたアドバイスを、

しっかりと思い出してマロホシを投げた。


腕を軸にして回すように。


ならば、ヨウエイ君の膝辺りに、

マロホシを括り付けることもできる。


「よし!」


狙い通り、膝裏にマロホシを着けた。

これで膝を曲げることはできない。


しかも鎧では膝裏を見ることもできない。

何が起こったかわからないだろう。


「な、なんで!!」


ヨウエイ君が慌てる。


その隙にマロホシを着けたのと逆側である、

左足の甲に、銃弾を発砲。


意識を足に集中させるが、それは一瞬でいい。

・・・今だ!


置いていた素槍を持ち、右足首に引っ掛けて、

石突を地面に刺して立てる。


腰に掛けていた両鎌槍を取り出して、

鎧の股下から腰の位置まで突く。


腰に鎌を引っ掛けて・・・


「えぇい!」


思いっきり腕を引く。


「うわああ!?」


バランスを崩してヨウエイ君がうつぶせに倒れる。

衝撃で素槍は折れてしまった。


後は兜を外して、

鎧内部に槍先を向ける。


「俺の勝ちで良いな?」

「・・・」


大きな相手は、

まず倒してから追い打ちをかける。

いつもの戦い方だ。


「それじゃあ俺の話を聞いて欲しい」

「・・・なに?」


ヨウエイ君がぶっきらぼうに答える。


大人ができる事と言えば、

子供にきっかけを与える事だけ。


先程俺が考えた結論だ。


「今街の建物が殆どつぶれてる。

俺の紹介でヨウエイ君に住民権を作ってもらうから、

立て直しを手伝って欲しい」


後は、ヨウエイ君がどう感じるかだ。


「なんで?僕は街を攻撃してる側なのに!」


ヨウエイ君の意見だ。

そう言って暴れようとする。


俺の言いたい事は唐突で、

伝わらない事が前提だからだろう。


無理やりヨウエイ君を、

鎧から引きずり出した。


彼を立たせて、肩を掴む。

そして話を続ける。


「俺は元道場主だから、

何かを教えるときに理由を話せない。

だけどヨウエイ君には特別に教えるよ」


肩を叩いてリラックスして欲しいことを伝え、

そう前置きしてから俺の言いたい事を話す。

時の王、今回は熱かったなぁ・・・

来週は怪盗が出るなぁ・・・


剣が出るのに驚いて(噂はあったけど)頭がイッパイだなぁ・・・

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