表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
イタールア戦争
44/55

次の作戦へ

将軍の下に向かった俺は、

将軍が居るであろう部屋の前に居る兵士に話す。


周りは兵士が行ったり来たり、

怒号が響き渡っているが、

将軍の前だけが静かだ。

余計に将軍が厳かに感じる。


「ケレン特別少佐です。

お目通り願います」

「どうぞ」


将軍の居る本拠に着いた。

俺の足は今も震えているが、

そんな足を無理やり前に出す。


そこで目にしたのは、

指から血を流してなお、

3人張りの弓を引くバッドン将軍だった。


「バッドン将軍!?

何をなさっているのです!!?」

「ケレン少佐。健在で何より」


将軍は俺を見ずに話す。

目が敵陣を捉えて離さないのだ。


俺の声より敵陣に集中している。


「デガルズです。報告に参りまし・・・

将軍!」

「ホマ戦時少佐・・・これは!」

「シャラですけど・・・血の匂い?

ケレン、どう言う事?」


デガルズとホマ両少佐も来た。

シャラも本拠に戻ったようだ。


「ご苦労だ。

そこで待ってろ」


将軍が弓を放った。


『ヒュウウウゥゥゥ』


力強い矢が敵陣へ飛ぶ。


『ゥゥゥウウウ』


だが同時に敵の弾が来て、

将軍が体を避ける。


600m近く向こうの敵に命中する。

しかも正確に喉を貫いた。

更に将軍は、しっかりと敵弾を避ける。


「俺にできるのは、

離れた場所で敵弾を一身に浴びながら、

敵陣が広がらないように援護することだ」


将軍はたった一人、

前線の兵士が知らない所で戦っていた様だ。


頼りになる人だ。

はっきりとそう感じる。


「お前達の活躍はしっかりと見ていた。

ご苦労だったな」


敵から隠れるように、

俺達の側に来る。


ここは分厚い壁が、

敵陣と自軍を隔てているのだ。


しかし、弓の弦には血がべっとりついており、

これ以上矢を放つことは難しいだろう。


「・・・ありがとうございます」


ひとまず感謝の言葉を言う。


先程の労う言葉と、

援護をしてくださった事に対してだ。


デガルズとホマ少佐も、

例の敬礼を行う。


「さて敵の数だが・・・」

『おっと、300体も・・・

こうなれば、

素敵なプレゼントを投入しましょうか!』


敵から再び、

気味の悪い声が聞こえる。


『機械騎士30体と君!準備を』

「伏兵ってことか?」


今までの敵は薄着だったが、

騎士ってことは、鎧を着けているのか?


敵を突いた感触は、

表面がブヨブヨとしたクラゲ、

内面ががっちりとした木の様だった。


そういえばヨウエイ君達・・・。

姿を見ていないが?

まさかな。


それにしても今度は、

計31体の敵か。

どんな奴だろうか?


「機械か。最近出来た言葉だな」


バッドン将軍が考える。


たしかに、機械と言う言葉は、

最近作られたばかりだ。


俺は無知だが軍で有名らしく、

電車やら電話やらが作られているらしい。


「機械・・・軍のみに浸透した言葉ですね」


シャラが話す。

俺と同じ認識らしい。


だが敵がその言葉を知っている・・・

今までの事を含めて考えると、

敵は未来を知っている?


「ん?」


ふと敵陣を見ると、

俺達が横に亀裂を入れた敵陣が、

いつの間にか塞がっているのが見えた。


「俺達が進軍したのはどこだ?」

「「え?」」


ホマ少佐とデガルズも探す。


「見当たらねぇ。

旦那。どういうことでしょう?」

「相手は戦いの素人って事か?」


あれは心理作戦だった。


敵陣に爆撃で横線を引けば、

その位置に近づく事を躊躇う。


はずだったが・・・。


「お前らが突っ込んでいる間に、

ここから戦況を確認したが、

お前らが帰った後すぐ、

空いた部分を埋めやがった」


将軍が観察した内容を聞く。


俺達の突撃は、

戦果が不十分だったということか。


苦労が水の泡になったようで、

肩が下がる。


「それと敵はお前らの突撃中でも、

歩兵達を攻撃していた」

「特攻隊は、思ってたより被害が少なかった。

理由はそういう事か」


実際戦った感触もそうだが、

人間相手と考えるのは間違いだな。


本来敵陣に突っ込む場合、

もっと多くの被害が出るはずだった。


だが結果として、

敵陣に入った俺たちは無視。


敵はとにかく前に前にと攻めている。

と言う事になるな。


「進軍優先となれば、

やはり槍兵の出番ですね」

「うむ。槍兵で手が空いているのは、

大体50人だ」


つまり、槍兵は一度後ろに下がったということか。


「だが君は敵の別働隊に当たってくれ」

「え?どうしてですか?」


俺が指揮を執って、

敵陣と戦うのかと思っていた。


だが将軍は別働隊に当たるよう命令する。


「その代わり兵士に戦い方だけ教えて欲しい」


成程。

指導だけすれば良いのか。


「わかりました」


この状況だと納得だ。

俺も賛成する。


俺は本拠から降りて、

足に震えないよう命令しながら、

槍兵の場所に向かった。

時の王、来週は色々と解説されるのかな?

もやしの関係性が気になりますねぇ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ