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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
イタールア戦争
36/55

はりきって戦力を把握しよう

さて。

装備が来るまでは軍の手伝いだ。


まず、現状味方の戦力を確認する。

以下の通りだ。


『兵士974人

警察200人

探偵30人(予定)』


兵士の詳細だ。


『・バイキング(遊撃):70人の騎馬隊

武装-海賊銃(種類多数)/カットラス/家畜用斧


・歩兵分隊1(制圧/援護/攻撃)隊長パラズ大尉

小隊1~9(15+14+14+20+14+14+14+15+14)計134人

武装-スプリングフィールドM1873 (後装単発式)/軽騎兵刀

第4隊のみ重さ3tのカノン砲

第9隊のみ衛生担当


・歩兵分隊2(攻撃)隊長ホマ大尉

小隊1~8(18+17+17+20+17+17+17+17)計140人

武装-ミニエー銃 (前装単発式)/

クレイモア(『只』じゃなくて剣)

第4隊のみ重さ3tのカノン砲

第8隊のみ衛生担当


・伝令分隊(簡易衛生/連絡)隊長シルブレイル大尉

小隊1~8(7+6+6+6+7+6+6+6)計50人

武装-ウィンチェスターM1873(連発)/レマット・リボルバー


・弓部隊:30人 一人矢を30本


・盾部隊:30小剣も一本ずつ装備


・槍部隊:100 素槍1本と小剣1本


・補給部隊:50人 隊長シキックス中尉

500人分の食事を3日分

武装は小剣とミトラィユーズ10台(前世代型ガトリング)


・騎馬隊:50組 直前武装


・小剣のみ120人


・休暇中の兵士100人

・予備兵力50人(女性騎兵)


・特殊砲撃部隊 30人(砲撃/独立戦闘)

 専属補給部隊20人

重さ10tのカノン砲


・準備時間が必要だが、マキシムガン(機関砲)5門

を現在準備中』


以上だ。


「この戦力での布陣か・・・」


正直悩ましい。


「防御に回すか攻撃に回すか・・・」

「敵が強力で、かつ未知の驚異であるから・・・」

「特殊砲撃部隊と専属補給部隊は、

街中に待機だったな」


皆が思案する中、

バッドン将軍の重い声が響く。


「こちらも思い切った作戦にする必要がある。

たとえ危険があろうとも、

危険を計算すれば勝機が見えるはずだ」


危険を承知での布陣・・・か。


「最初に砲撃を撃つのは定石だが、

弾が少なく、兵士の頭上を通れば、

士気にも影響するだろう」

「なら、砲撃以外で最大火力は・・・、

ミトライユーズか。

接敵の前にこれを撃つのはどうだ?」


シルブレイル大尉の意見だ。

最初に、人ではなく弾をぶつける。

ということか?


「だが、それでは兵と接敵するまで間隔がある。

射線が安定しないミトライユーズより、

火力が単発銃100本程度の、

マキシム機関砲を待つべきでは?」

「準備に時間がかかるのは、

弾の数も少ないからだ。

5分撃ち続けることはできないだろう」


30秒で200発の射撃が期待できる。

だが、準備に時間がかかるのだ。


更に俺が難色を示す。


「第一火力が高いと、

援護射撃不能の時もあるだろう?」


弾のケースに入っているのも、

弾数200発だ。


高い火力を使うべきだろうが、

味方を撃っては逆効果だ。


「接敵させるのに俺の歩兵分隊1を使うのはどうだ?

 後退時にアレイ弾を利用した砲撃も行う」


パラズ大尉の提案だ。


つまり


1:・補給部隊を最前線に出して、

ミトライユーズを撃ち尽くしたら、

歩兵分隊4小隊(以下歩1-4)

が砲撃して、補給部隊を後退。


2:すぐ後ろに構えた歩1-1~1-3で接敵し、

こちらもすぐに後退。


3:後は槍/剣/盾兵で戦線を維持。


この3つか。


「アレイ弾か・・・」

「多少残っても、

大した問題にはならないか」


アレイ弾は元々船上で撃つ弾だ。

動く敵船のマストを潰す、

横に広い攻撃が可能。

特に、海賊との戦いでは必須な弾だ。


この街に大砲の需要がないため、

新型船に載せる前の物だろう。


問題点は、弾が残って地形が変わること。

だが、地形が変わったばかりだから、

それ程影響はないか・・・。


「では続けて敵陣の左右から、

機動力の高いバイキングと騎馬兵で攻撃するのは?

爆発物等を落とせば、敵陣を分裂できます」

「成程」

「先頭の馬に防具をつければ、

突っ切ることも可能だな」


俺の意見だ。

戦線を維持しつつ、

横から強引に敵陣へ突入する。


定石とは少し異なるが、

デガルズとシルブレイル大尉は、

案外乗り気のようだ。


次の段階も説明しよう。


「敵陣を分裂した後に、

左右からの部隊が合流。

次第味方方面へ進軍して、

下の歩兵分隊と合流。

合流した後で歩兵分隊2が制圧射撃。

部隊を進軍させる」

「待て。俺の分隊は装備が単発銃だ。

制圧後の退避が危険だ」


ホマ大尉の懸念だ。


確かに単発式だと、

制圧後に攻撃手段がなくなる。


「補給部隊隊長はシキックス中尉。

昨日からお前だったな」

「はい」


シャラの知り合いだった人だ。

最近補給部隊になったのか。


「カーバリー(騎兵)用の銃は?」

「私の部隊用にしていましたが、

センターファイア式のスペンサー銃、

20丁保管しております」

「ふむ」


スペンサー銃。

まるでリボルバーのように、

複数の弾を銃に込めて、

連続して撃つことができる銃か。


「スペンサー銃は、

レバーアクション(次弾を込めるアクション)

のたびに撃針(火薬に衝撃を与える針)が動き、

不発が多くて選考に入らなかったのでは?」


ホマ大尉が言う。

この人は先ほどからケチが多い。


だが撃針を毎回動かすと、

不発が多いのも頷ける。


雷管(点火部位)の中心を叩けず、

発砲に支障をきたす。

つまり、火薬の場所以外を叩いてしまうのだ。


「将軍」

「なんだ?」


パラズ大尉だ。

この人も文句をつけるのだろうか?


「気難しい銃ですが、

シキックスは私の部下です。

私の分隊では、スペンサー銃も訓練済みです」


周りの隊長たちが感心する。

今の状況では頼もしい言葉だ。


「ミスファイアは?」

「不発は・・・20発に1発です」

「馬鹿な!」


射手の腕前が頼もしい。

心からそう思える数値だ。

しかし再びホマ大尉が驚く。


「選考では3回に1回は不発の銃だった!

どうやったらそんなに・・・!」


そうか。

先ほど俺の報告を『冗談だ』『虚偽だ』

と言っていたのはこの人か・・・。


「制圧部隊用に準備させろ。

連続して歩兵分隊1が制圧射撃するように。

装備させた小隊には『ジャガー』、

の名を与える」

「ッ!」

『バンッ!』


シキックス中尉がさらに良い情報を話す。


「パラズ大尉。

あの銃は保証書を請求できました。

整備もできています。

以前は発砲時、小鹿が歩く様でしたが、

今は犬が走る姿の様です」

「ああ。楽しく撃てそうだ」


パラズ大尉は向上心がありそうだ。

だが、戦場においての向上心は危険なこともある。

気をつけて欲しいものだ。


「さて布陣の続きだが、

制圧射撃を俺の部隊が行う話だったな」


ホマ大尉の居心地が悪そうだ。

しかし、続きの提案を最初に話してくれた。


「効果が薄い場合は、

再度補給部隊のミトライユーズで押し戻す。

多少強引だが、この作戦を基本にして、

再度練り直そう」


どうやら落ち着いた様子だ。

シルブレイル大尉も意見を出す。


「敵が南西以外から来た時にも備えないとな」

「よし。

では今までの話を基に布陣を整えろ。

時間は20分だ」


将軍の一声で、

さらに入念な準備をする。

この小説では

分隊=小隊の集まり

戦線=部隊が接敵する線

制圧射撃=味方が何か行動を起こす時、

合図となる援護射撃

と定義します。

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