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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
兄弟調査
30/55

ねっからの食好き

「ごめんください」

「はい?」


クセ・ハイルと対面する。


「あなたの腕を見込んで頼みたいことがあります」

「ななな、なんですかあなた。

いきなり」


俺は、探偵の身分証明書を提示する。

気の弱い人間は驚いてしまうだろうから、

なるべくゆったりと喋る。


「実は、あなたの事を調べていた探偵です」

「お、俺は何もしてねぇ!

住民権を発行するのに時間がかかるのが悪いんだ!

あいつらが魚のムニエルばっか食ってるからだ!」


興奮してしまった。

色々と必要ない情報を教えてくれる。

まあ説得しよう。


「そんな態度じゃ、

頼みごとするのに不安になる・・・」


敢えて言葉遣いも品をなくす。

『~に~に』なんて間違った言葉遣い。

彼には話しやすいだろう。


「俺に・・・頼みごと?

人は殺さないぞ!」

「殺しの依頼ならまず、

家の中に入れてもらう」

「そ、そうなの?」


いや、呼び出したりするだろうか?

まあ殺しの依頼なんて物騒なこと、

俺は未経験だ。


「それで、依頼についてだけど・・・」

「なんだよ?」


落ち着いたらしい。


「あんたらが育てた野菜や鶏があるだろ?」

「それがどうした」

「それを、有名人に食わせてやって欲しい」

「んあ!?」


驚いてくれた。

だが、良い反応だ。


「うちには野菜がたくさんある。

キャベツ以外の野菜には、

意見を聞いてこないと・・・」

「あんたの兄弟だな?」

「な、なんのことだな!?」


さっき『あんたら』と言ったが、

ダメだったか。


「あんた達兄弟に、野菜を注文している」

「ほ、ほう」

「それと・・・」


もう一つの注文は、大葉マンに気を遣った。


「あんた達の末っ子に、調理して欲しいんだ」

「あいつに?」

「大葉が一番上手く出来てないんだろ?

街に行けば、見本になるような大葉が

たくさんあるかもしれないぞ?」


大葉以外は育った野菜がある。

それを売り込むチャンスだ。


更に大葉マンが調理することで、

全員に見せ場を作る。


大葉マンは、良い大葉を見るチャンスがある。


「どうだ?

悪い話じゃないだろう?」

「それは、そうかもしれないけど・・・

いきなり弟に料理を頼んでも・・・」


よし、本人の性格も大体わかった。

説得するにはいい状況だ。


「聞いてくれ」

「な、なんだよ?」

「俺はオリガーの依頼で、

あんた達兄弟の身元調査をしていた」

「そ、そうか・・・」


順を追って話そう。

一般的な感性があるから、

きっと理解してくれるだろう。


「あんた達兄弟が秘密を隠すのは、

そろそろ限界だ。

住民権を持っていないことは、

既に権利者が突き止めている」

「この街には、

そ、そんなにスパイがいるの?」


そう取るか・・・。


「違う。バレバレだってことだ」

「!?俺達の秘密納税が、

そんなに簡単にバレるのか!?」

「まあ、そうだな」


自信していたようだ。

うーむ。もう少し簡単に話すか。


「お前達が平和に暮らすために、

高官に料理を創って欲しい」

「お、俺達を奴隷にする気だな!」


・・・もういい。

普通に話そう。


「あー!もう!

とにかく!料理創ってくれたら、

住民権を渡すって言ってるだろう!

そこまで悪い話か!怪しい話か!!」

「ちょ、ちょっと、おちつっ!」

「い”―から”!

料理創るの!創らないの!

どっち!!?」


あ、我慢できなかった。

だって、この兄弟面倒すぎる・・・。


「そん・・・ひぃ!

やめてくれよぉ・・・」


おっと・・・まあ、俺は悪くない。

まあ、いきなり知らない人が来たら、

そうなるのも理解できる。


「とにかう・・・。今がチャンスだ。

そうだろう?

君のことはオリガーから聞いている。

彼の役に立って欲しいだけだ」

「そうだったんですか!

・・・相談してくる。

家に上がってくれ」


やっと話を理解してくれたようだ。

兄弟と相談してくれることになって、

一安心だ。


「待たせました!

皆協力することになりました!」

「それは良かった!」

「我々の持つ材料だけで、

見事お偉いさんが気に入るような、

絶品料理を創って見せます!」


彼らが相談した結果は全員一致。

俺の頼みを聞いてくれる事になった。

意気込みも良しだな。


「・・それにしても、

歩き方が変だよなぁ・・・」


なんだろう?

ちょっとだけ違和感があるんだよな。

・・・気のせいか?


歩く時に、

こんなに踵を目立たせていたか?


「もしかして・・・」


今回の案件とは関係ないけど、

俺のテストだった可能性がある?


「・・・」


いつもより、注意して観察しよう。

格闘技も武術も、

しばらくお休みだぁ~!

試合もなーい!


超人ルーブ観るだろ?

コンセレ○バックルを開封して、

○(一つ前の○と同じ文字)シネマプロテインの

難波子供みたいに「折れた!」ごっこするだろ?

近所の子供に自慢するだろ?


いやぁ、楽しみっスね!

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