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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
兄弟調査
28/55

すぐに調べたかったのに

ようやく資料室に着いた俺達は、

住民登録書を閲覧する。


『クセ・ハイル

農業を営み、街から6キロ離れた場所に住所を登録。

店を構えようと、

街の西側にて売却されている元酒場を購入。

問題行動:なし

心象:規定以上』


店を出す予定なのか。

だから礼儀作法を学ぶのだろう。


礼儀に欠けている人間は、

店を構えられない。


作法がしっかりすれば、

客に人気が出やすくなる。


だが以前出会った時や、

昨晩の会話を聞いていると、

礼儀はともかく言葉遣いに関しては、

偉い人にから受ける印象は悪いだろう。


「つまり動作がしっかりしていても、

言葉遣いの悪いクセが店を出そうとしていた・・・」


ここで手に入る情報はこの程度だろう。

城を出る。


「ありがとうございました」

「あら、もう帰るんですか?」

「ええ」

「今度飲みにでも行きましょう?」


ミッズさんが飲みに誘ってくれる。

お酒は皆好きだから、飲みに行くのは歓迎だ。


「そうですね。

今回の案件が完了したら行きますか」

「私も行きたい!」

「ええ。シャラちゃんも一緒に行きましょう。

そう言えば、

すっごく野菜が美味しいお味を見つけたんです。

開店は来月ですけどね」


ほう。野菜か。


「それってキャベツ?」

「ええ。よく知ってましたね」

「どこの店ですか?」

「ええっと・・・街の西で、この前潰れた酒場の近くです」


それって・・・。


「ミッズさん・・・ありがとうございます!」

「え?いいえ?とんでもない?」


クセ・ハイルの野菜ではないだろうか?


------------------------------------------------------

「やあカマイル」

「あら、ケレンさん。いらっしゃい」

「おぉ、ケレンさん。ご機嫌は?」

「ムッシュ ザルイン。

あなたと同じで好調です」


俺は昨日、イタールアで調べ物をしてから、

ニュージェーにある、カマイルの店に来ていた。


毒を盛られたのはいい思い出だ。


丁度ザルインも居る。

用事が済んだら、コーレルの事を報告しよう。


「今日来たのは、

聞きたいことがあるからなんだ」

「はい、私で答えられる範囲であれば」


この前の腹黒感を警戒していたが、大丈夫そうだ。


「野菜を仕入れている農家についてなんだけど、

クセ・ハイルって人のことを知ってるか?」

「ええ、知ってますよ」


やはり。


クセが開店予定の店を調べていると、

スポンサーの名前にカマイルがあった。

だから、ここで話を聞こうと思った。


「彼について聞きたいんだが、今いいか?」

「ええ、夕ご飯の支度中で申し訳ないですけど、

大丈夫ですよ」


俺は、カウンター席に腰かけて尋ねる。


「彼から仕入れていた野菜って、キャベツだけ?」

「基本はそうですね。

でも一度だけ、大葉を仕入れたことがあります」

「大葉?」


確か大葉は、一番弟のクセが育てていた野菜だ。


「ええ。

ただ、いつもと様子が違ったんですよ」

「というと?」

「なんだか、暗い顔をしていました」


暗い顔・・・彼の栽培はうまくいってなかったようだし、

そのせいかもしれない。


「私もそれは見たよ。理由をそれとなく聞いたら、

『自分一人だとうまくできない』

って 嘆いていた」


ザルインが補足してくれた。


「自分一人・・・?」

「その後見送りに出たら、

ジャムムル村に歩いていきましたから、

もしかするとその村に何かあるのかもしれませんね」

「そうか」


とは言え、だいたい目星がついた。

俺の想像通りなら、

礼儀作法を学んだのは3人だ。


「ケレンさん」

「ん?」


カマイルに話を振られる。


「この街の人たちが、今日もご飯食べれるのは

ケレンさんとシャラさんのおかげです。

以前は、お二人を襲うようなことをしてしまいましたが、

私は感謝しています」

「俺達探偵は、

生活のために利用されるなら良い結果に導く。

それだけだ」


それを実現するために、自分より他人を優先して

誰にも負けない何かを持つ。


全員がその理念に共感している集団が

探偵なのだ。


「だから言ってるだろう。

ケレンさんに任せれば、万事安泰だと」

「街長は最近そればっかりですね」

「またまた」


3人で笑い合う。


「じゃあ仕事だから行くけど、

ムッシュ ザルインと少しだけ話がしたいんだ」

「あ、わかりました。

リンゴを獲りに行くので、

少しゆっくりしてください」

「ありがとう」


カマイルが気を遣ってくれて、

ザルインと二人になる。


「見つかったのかな?」

「ええ。

犯人はジャムムル村で魔女と呼ばれていたコーレル一味。

独立戦争を起こす際、協力者に使わせる犬笛は、

周辺の水分が高い物体を爆発させることが可能。

戦争を共倒れさせるのが目的だと思われます。

若しくは波乱を起こしたかったのでしょう」

「つまり私たちは、何かの目的を行うために、

使い捨ての尖兵とされたわけか」


なかなかショックな内容だろうが、

彼はこうなることも予期していたようだ。

事態を冷静に受け止める。


「ありがとう。だが何もお礼ができないね」

「気にしないでください。

見返りは求めてません」

「・・・そうだ。クセ・ハイルの住民登録。

こちらで行おうか?」


驚いた。


「クセ・ハイルの秘密を知ってるんですね?」

「一度家まで行ったからね。

新人街長なりに、苦労をしているのさ」

「食糧難・・・大変でしたね」

「まあ、代わりに頼み事を聞いてくれたらね。

要人を持て成す為に、良い料理を作って欲しい」


ここまで踏み込んだなら、

とことん関わってみるのも良いかもしれない。


「状況次第では頼む可能性はあります」

「うむ。進展したらまた言ってくれ」

怪盗と警察良かったねぇ。

初めてリアタイで観た戦隊だったけど、

俺と年齢も近いから、感情移入しやすかったし。

まだまだ続きが気になる・・・。

すごい作品だったなぁ。


時の王も挿入歌の音量が戻って嬉しい。

編集長はキバ狼の赤い鎮魂歌とか烈伝で、

すごく良い騎士だったから、その行いでああなったのかなぁ。

とか思ったり。

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