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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
兄弟調査
27/55

でかい人とまた戦うのか・・・

やっと本格的な経験を引用できた・・・。

体格が違いすぎるとまるで相手が戦車みたいに見えてねぇ。

斧を部下に手渡した大男、

デガルズが俺と向き合う。


素手の戦いでも相手が有利だ。

デガルズの身長は195cm。


俺とは35cmも差がある。

体重は40kgは違うだろう。


考え無しだと絶対負ける。

時間もあるし、戦う前に軽く計算しよう。


「ふぅ」


息を吐いて、頭と体をほぐす。


まず、回避重視で戦うことになる。


早い攻撃でダメージを与えてから、

攻撃を敢えて受ける。


受けていい攻撃は、

ストレートな左拳か、

右からのフック。


どちらの腕と足も鍛えているだろうから、

利き手はあまり意識しないで良いだろう。


わざと攻撃を受けたら、

全力の一撃で押し倒す。


その後は、倒れた顔の目を殴ろう。


打ってはいけない部分は、

顎から上。それと腕。


顎と額は殴っても、

こっちの拳が痛むだけだ。


横腹を中心に殴る。


大まかな作戦は以上。


「エイヤァー!

肘膝ありで追い打ち許可だ!

そのルールでこの俺!デガルズが!

探偵を倒す!

ウオオオオォォォ!」

「ヤー!ウォー!ヤー!」

「・・・戦が好きな集団は五月蝿くて嫌いなんだよ」


デガルズとその部下が、歓声を上げる。

本人たちは盛り上がって士気が向上する。

反対に相手は士気が下がる。

恐ろしいが野蛮だ。


「行くぞ!」

「・・・来い!」


顎と鳩尾の前に手を置く。

掌は握りきらず、卵を持つ感覚だ。


無駄な力を抜いて、

肩をすぐ動かせるよう温める。


「ウォオオオ!」


巨体から繰り出されるパンチ。

まるでゴリラのパンチだ。

半歩後ろに下がって、ギリギリの回避。


『ブゥゥ』


空を切る音。

前より腕を上げたらしい。

拳速が速くなった。


一度距離を空けて様子見する。


デガルズの間合いギリギリの位置。

いつでも攻撃が来る。

こっちから攻めていくべきか。


「シュウッ!」


半歩進んで牽制の左ジャブ。

デガルズの右手に当てて、

すぐに半歩戻る。


戻る直前、デガルズの左拳が顔に飛んで来た。

既に下がっていたが、そのまま追撃が来る。


「フゥッ!」


再び接近して、

またデガルズの右手に

左フック。

半歩戻る。


「スゥッ!」


あえて近づいて、

デガルズの攻撃を誘う。


「デアアアア!」


右膝蹴り。


左にステップして避ける。

すかさず右横腹に左右のワンツー。


「フゥ・・・」


息を吐く。

良い感じだ。


攻撃の流れをこっちに向かせた。

ここで溜めれば、デガルズが動くはず。


「ヌゥん!」


案の定デガルズが近づいてきた。


腰から上を左右に揺らし、

避ける体制に入る。

デガルズの右腕が動いた。


「ウォオオッ!」


掴み掛ってくる。

しゃがみながら、

再度左にステップして回避。


「シャァ!」


左と右のワンツー。

先程と同じく、デガルズの右横腹に入る。

すぐに半歩下がる。


その瞬間、デガルズの重心が下に下がる。


「・・・クッ!?」


左肩を前にして突っ込んできた。

所謂タックルだ。


斜め右の後ろに一歩下がり、

左腕を上に構えて、衝撃に備える。


『ゴッ!』

「オオオォ!」


デガルズの巨体が、

彼の足に押されて跳ぶ。


肩が俺の腕に当たって、

俺は後ろに吹き飛んだ。


「グゥッ!」


数日前の戦闘で痛んだ肩が、

また痛む。


だが気にする暇もなく、

デガルズが畳み掛けるべく迫ってくる。


後ろに構えている右足で、

吹き飛んだ勢いを無理に殺す。


すると一瞬、俺の体が前に出る。


「バゥアアアアアア!!」


デガルズの右拳がまっすぐ突っ込んでくる。


「ッ!!」


しかし、

前に出していた俺の左足で強く地面を蹴る。


俺の体が勢い良く後ろに戻った。


つまり後ろに飛んだ勢いを前に反転させて、

今度は逆に後ろに反転させる。

すると今のようなフェイントができる。


これは願っていたチャンスだ。

勢いを更に反転させて、

右ストレートを放つ。


「シュッ!」

『ボゴ』


相手の左腕に防がれる。

続けて、左フックで相手の右手を牽制。

だがほぼ手打ち。


「ウオオオオ!」


効かないのは計算済み。

流れるように鳩尾に右ストレート。


『ドボ』


うまく入ったが、

すぐに一歩下がられる。


「オオオオオ!」


デガルズが長いリーチを活かして、

顔を狙った右パンチを飛ばしてくる。


それをしゃがんで避ける。

そのまま左に回り込む。


次は右足の蹴りが来た。

両腕で下に落とす。


「ヴォオオオオオ!」


落としきれない事も計算済み。

俺の体が持ち上がる。


「オラァア!」


体重を前に掛けていたことで、

本来後ろに下がるはずの体を

その場に滞空させる。


『ゴツ!ゴツッ!』


先に弱い左フック。

その後往復の右フック。


防がれる前に殴るためスピードを優先。

効き目は薄いが、

狙いは次だ。


「ドオオオオオオ!」

『ゴッ!』


左から来たフック。

これを狙っていた。


右腕の持ち上げるために腋を開き、

わざと右の上腕を拳にぶつける。

その勢いを利用して、

デガルズの鳩尾にもう一発拳を叩き込む。


鳩尾に当たる直前に右足で体を押し出して、

右拳が深く突き刺さるようにする。


「おっしゃああ!」

『ボン』

「ヴォエ」


すぐさまデガルズの左足を確認。

その脛を、左足の踵で踏み抜く。


服のせいで音は鳴らないが、

デガルズが倒れる。


「オガアアアァァァ!」

「フンッ!」

『ベチィ!』


倒れたデガルズの額を目掛けて殴る。


効き目は無いと思っていたが、

頭が地面から浮いているため、

叩きつけるためだ。


腕で防がれるが、

無理にねじ込む。


『ゴツッ』


額から拳を離して、

デガルズの右足を俺の右足で封じる。


右拳を彼の右目に当たる直前で止めて、

まだ続けるか聞く。


「・・・どうする?

続けるか?」


お互いにまだまだ戦闘を続行できるが、

目を殴れば俺が有利になる。


とは言え念のため、

打っても失明しないように、

拳が目に入らない向きにする。


「・・・答えは?」


少し卑怯な気もするから言い訳をすると、

俺の体重からして他の場所を殴っても効かない。

効いても怪我を負わせてしまう。


鼻はすぐ折れてしまうし、

頭は脳震盪を起こすほど殴る必要がある。

顎を打っても、首が頑丈で衝撃が発生しない。


体格ってハンデもらってるんだから、

これくらい許されるだろう。


「・・・参りました!」

「ウオオオオオオオオオ!」


デガルズが俺の腕をタッチした。

周りの歓声も盛り上がる。


数秒休んで立ち上がったデガルズが、

大声で叫ぶ。


「良いかお前らぁ!

相手が自分より弱そうでも、

本当は強い時があるんだぁ!

戦争になったら油断するなぁあああ!」

「ウォオオオオオオオ!」


・・・それ助言か?

『弱そうだから喧嘩になったら勝てる』

って発想と大差ないぞ?

なんかムカつくなぁ。

チビを代表してちょっと文句言おう。


「てめえらあぁ!」

「オオオオォォォ!」

「『勝てる戦いをする』って言葉と、

『弱い相手と戦う』って言葉を一緒にすんなぁ!

体格に恵まれたお前らが、

強い奴にも勝てるように鍛え上げろぉおおお!」

「・・・」


あれ?

黙った。


「・・・俺達を嘗めてんのか!」

「そうだ!女子みたいな体格の奴が!

隊長より強いからって調子乗んなぁ!」

「俺達より強いって証拠出せやぁ!

なんなら俺と勝負しろやああ!」


こいつらが全然わかんねぇ!

そう思っていると、デガルズが近づいてきた。


腹を抑えて、気分が悪そうだ。


「ケレンの旦那。

こいつら鍛えてくれません?」

「無理だな。

めんどくさい」


キッパリ断った俺は、

シャラ達の所に向かう。


「自分より弱そうな人に負けたくない。

兵士なのにプライドが高いわね」

「・・・私も探偵になったらあんなことされませんよね?」

「探偵って腕っ節なくても良いから大丈夫よ。

逆に兵士だと、あんな人達も居るってこと」


そう話しているシャラ達を連れて、

当初の目的を達成しよう。


「さっさと資料室に行くぞ」

「はーい」

「後ろからの視線が・・・」


後ろからデガルズの大声が聞こえる。

もうこいつらに絡まれるのは御免だと、

心の底から思う。

戦車といえば!

怪盗が今日で終わって、

来週警察が!

ここに来てパワーアップとかウルトラかよ!って感じですねぇ!

んで

俺「『3人揃ってこそ』の怪盗かよ!いいね!」

TV「約束だろ?」

俺「ほわあああッ!」

そのシーンに今年一番興奮した。


時の王は、編集長が深夜の闇を照らしそうな狼で、

嫌な奴だったから、その行いでああなったのかなぁ。

とか思ったり。


来週も楽しみだなぁ!

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