きんにく が あらわれた
朝になった。
「兄さん。僕はまた、出かけるね」
「大葉、作れるといいな」
「うん」
基本的に仲が良い兄弟だ。
俺はあることを疑問に思う。
なぜ、この中の一人は急に怒り出したのだろう?
理由がわからない。
兄弟と間違えられたのが嫌だったのか?
「4回に分けてた今月の税、納めに行ってくるよ。
不充分だって怒られると嫌だし」
「またキャベツかい?トマトが良いと思うよ?」
「お前のトマトは不充分だ。やはりキャベツにしよう」
「いいや、今日は僕が行きたいんだ。レタスを使おう」
「キャベツでいいじゃないか」
仲は良いけど、自己主張が激しい兄弟だ。
「もう腐ってくるんじゃない?初夏だし」
「・・・俺たちは一人の人間って扱いになっている。
申請もまだ出してない。
来月まで怪しい行動は許さない。
昨日と同じ街にキャベツを持っていく」
「・・・わかってた」
そう言ってキャベツマンが家を出た。
やはり俺が推測したとおり、
住民登録ができていないのだろう。
街の物件は取り合いだ。
今物件を購入しないと、
次に良い建物が手に入らないから、
急いでいるんだろう。
「結局は余計な問題を出さないために、
礼儀作法を学んで目立ちたくなかったのか?
でも、バレそうになって怒った?」
「なんか違う気がするよねー。
来月に店を出すとしても、
怒ったりしたら本末転倒じゃない?」
「そうだな・・・」
一度、キャベツマンに着いて行くのもありだな。
「よし、後を付けよう」
「オッケー。お手並拝見」
「おう」
キャベツマンがしばらく進んでから、家裏の林に向かい
木を伝って降りる。
その後、キャベツマンの後ろを、移動する。
しかし、怪しい動きがない。
道の両脇にある林で身を隠しながら
慎重に後を付ける。
しかし結局、彼が納税し終えて帰るまで、
全く調査は進展しなかった。
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街に残った俺達は、今後の対応を思案する。
「一度住民登録書をあさるか」
「そうだね・・・」
彼の身元を詳しく調査しよう。
何か手がかりが欲しい。
探偵事務所に戻って彼の出自を調べよう。
「やあどうも」
「あぁ、ケレンさんにシャラさん。
お久しぶりです」
事務係が居る部屋に入る。
依頼書や報告書はここで僭越されたり、
住民登録を行われている人間の身元調査も行っている係だ。
そこには10人ほど作業員がいる。
その中でも、眼鏡をかけた若い女性に話しかける。
「ミッズさん。お久しぶりです」
「2日ぶりー」
彼女はミッズ。
書類整理などをしている雇われ職員だ。
シャラは一昨日、
ジャムムル村の報告書を提出しに来たらしい。
探偵ではないが、
次回の試験は受けたいと言っていた。
次の試験まで4ヶ月。
なんとか受かって欲しい。
「今回の依頼で手こずりまして、住民登録書を見たいんです」
「そうですか。職員である私が立会いますから良いですよ。
書類書いてきますね」
「お願いします」
住民登録書等の個人情報を閲覧するには、
手続きが必要だ。
城の管理職員に許可を取る。
それで個人情報の閲覧ができる。
「はい。ここにサインしてください」
「ああ」
個人情報を閲覧するために必要な
書類にサインする。
紙には既に『クセ・ハイル』の名前が書かれている。
「よく俺が、この人の情報を閲覧したいってわかりましたね」
「今受けてる案件って言ってましたから。
称号持ちの人がどう言う捜査してるか研究してるんです」
「成程」
事務所の職員だけが可能な勉強方法だ。
手続きを終えて城に向かう俺達は、
街でとある紙を見つけた。
「各月 東に行った街で闘技大会・・・か」
「ケレン興味あるの?
体鈍ってるんでしょ?」
「へえ。
元とは言っても称号持ちが鈍るってあるんですか?」
正直半年ほどトレーニングを休んだ後は、
体を動かすのも辛かった。
「ありますよ。
俺をシャラ達のような人外と思わないでください」
「んな!」
シャラが文句を言うが、受け流す。
日頃の行いだな。
そんな話をしながら城に着いた俺達は、
彼の情報を見る為の部屋に案内された。
城の中には、屈強な兵士が何人もいる。
・・・そして時々絡まれる。
「・・・しまった!」
「ひえ!
どうしました?」
誰かに見られているのを感じて、
つい振り向いてしまった。
「おいおいおい!
何見てんだよゴラァ!
訓練の邪魔なんだよ!」
「ひゃっ!」
ミッズさんもびっくりしている。
「毎回その絡み方やめろ」
「・・・てめえ探偵じゃねぇか!」
「・・・半殺しにするぞ?」
強めに脅す。
すると、急に小声で話しかけてきた。
「でも、俺も部下に示しをつけないと」
俺はわざとらしく溜め息を吐く。
「さっきのでかい声何とかしろ」
「・・・おいお前ら!
今から俺がバイキングの戦いを見せてやる!
武器を折ってからは拳で戦うのがバイキングだ!
馬から降りて戦いを続けろぉ!!」
「おおぉぉ!」
「話聞いてないな。
それと、俺怪我してんだけど」
バイキングなんて皮膚まで筋肉で出来た奴ら、
相手にする余裕がない。
「え、大丈夫ですか・・・じゃない。
俺、もう戦うって言っちゃいましたぜ」
「武器有りなら手加減できない」
「・・・おいお前ら!
素手で、しかも小さな相手に武器は必要ない!
堂々と拳で行くぞぉ!」
「隊長!ビビってませんかぁ!?」
「バカ野郎!
全然!これっぽっちも!本当に!
ビビってなんて!にぇええ!」
わめき散らす大男。
断るのは無理らしい。
仕方がないから、体をほぐす。
俺に負けるのが目的らしい。
どうせ部下に『如何なる時も油断するなかれ』
とでも言いたいのだろう。
シャラとミッズが俺から少し離れる。
「なんであの人、あんなに弱腰なんですか?」
「あのデガルズって人が昔、
ケレンに喧嘩売って叩きのめされたから」
「じゃあ、なんで絡んでくるんでしょう?」
「どれだけ実力がついたか確かめたいんでしょ?
それと部下への教育」
「そういうもんですか~」
「私にはわかんない。
後、うるさいから耳を抑えるべきかも」
「そ、そういうもんですか・・・」
プロテイン映画良かった・・・。
でも、これで創造ライダーになれる人が5人になったね!
『主人公』『主人公の元』『そのとうちゃん』『破壊者』『コブラの兄貴』
創造戦隊も夢じゃないね!
『りゅうが』と言えば・・・次回も『りゅうが』みたいな展開になるんだろうか?
楽しみです!




