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旅する探偵もの  作者: スーパー天邪鬼
独立戦争未遂事件:後編
13/55

回す槍は隙だらけ

 街の北側、教会周りの15件。

その中でも一番西端に、魔女の家があった。


正直気は進まないが、この世に魔女などいない。

 しかし家に近づくと、不気味な雰囲気を感じる。


村で唯一、光を吸収するような家だ。

 暗すぎて目立っている。


柄にもなく少し緊張しながら、ドアをノックする。


『コンコンコン』


ドアをノックする。

しかし誰も出てこない。


「おかしいな。まさか、魔女も祈りを捧げているのか?」


と、しばらく考えていると、家の中から足音がした。

小刻みに動いているから、おそらく小さな子供だろう。


家のドアが開く。


中からはまるで、何かのニスを燃やしたか様な、

独特な匂いがする。

シャラだったら鼻が良いから、もっと嫌がるだろう。


「・・・だぁれ?」

「おじさんは探偵です」

「探偵?この前の人と違う」


やはり子供。それも女の子だった。

足に古傷がある。

まるで穴のような傷だ。

傷が細く、位置が高い。


トラバサミのような罠にかかった可能性が高いな。

罠にかかった時、件の魔女に拾われたのか?


「リア?誰か来たのかい?」

「コーレルおばあちゃん。探偵さんだよ」

「おやおや?この前の人じゃないね?」

「違う人だよ」


家の奥から出てきたのは、目が見えていなさそうな老婆だった。

目を閉じたまま。

と言うより、目を利用していない印象だ。


「はじめまして、コーレルさん。

私は探偵のケレン・ラウロウと言います」

「はいはい。ケレンさんだね。今お一人かい。こんにちは」


子供・・・リアちゃんが手を牽いて、コーレルさんを案内する。

やはり目は見えていないようだな。


「いきなり失礼かとは思いますが、探偵として聞きます。

本日は祈りの日だそうですが、コーレルさんは欠席されるのですか?」

「おやまぁ、確かに失礼だね」

「おばあちゃん。この人に帰ってもらう?」

「いやええよ。この人も探偵として聞くって言っとったろ?」

「わかった」


思ったより協力的かもしれないな・・・とはいえ油断はできない。

警戒してることのはお互い様。

腹を探り合うとするか。

ここからは感覚に任せよう。


「あたしゃね、前の司祭様がいた時は熱心に祈りを捧げて、

神様に感謝する日々を送ってたのさ。

でも、今の司祭様になってからは教会に入れてもらえなくなったわけよ」

「そうでしたか、それは・・・あなたが魔女だから?」

「本当に警戒心を隠さん人じゃ。

正々堂々が好きなのはええことじゃ・・・それはな」

「あんただって!」

「これ、リア」


リアちゃんの顔が赤いし震えている

・・・どうやらコーレルさんを罵ると怒るらしい。

子供だからか、急に態度が変わる。


「あんた達だって悪魔のくせに!」

「リア!やめんかい」

「人間が悪魔か。そうだね、ごめん」

「もう2度とおばあちゃんの悪口は言わないで」

「わかった。ほんとごめんね。

コーレルさん、すいません。また出直しても構いませんか?」

「それがええ。懲りずにまた、このババアと話しおうてくれ」

「ええ、喜んで。それでは」


リアちゃんを怒らせてしまった俺は、魔女の家から立ち去ろうとした。

すると、コーレルが一つだけヒントをくれた。


「そうそう一つだけなら教えてやろう。

さっきからこの街の建物を探してるようだがね、

あの探偵は既に、地上にゃおらんよ」

「コーレルおばあちゃん!」

「・・・地上にいない?それはまさか・・・」


死んだってことか?

 と言いたかったが、流石に子供の前で言いたくない。

そう思っていると


「あの探偵は死によった。死体がどこにあるかはわからんがな」

「おばあちゃん!」

「・・・そうですか・・・ありがとうございます」


そう言って俺は、魔女の家を立ち去る。


歩きながら、なぜ今まで魔女狩りに合わなかったのか考える。

 恐らく、あの不気味さが理由だろう。


目をずっと瞑っていた。

目は見えていないはずだ。


なのに、ずっと俺の事を『捉えていた』。

 それに、俺が村でギャレスを探していた事も知っていた。

一体どうやって知ったのだろう?


そう言う不気味さが、恐ろしい相手だった。


------------------------------------------------------

魔女の家から立ち去って30分たった。

結局どの家にも人はいなかった。

全員が教会に居るのだろう。

随分信心深い村だ。


やはり一番怪しいのは教会だろう。

確認すると、村で一番でかい建物が教会だった。

 つまり隠しものをしやすくなる。


いや、念の為に村周辺の森も探索しよう。

何かあるかもしれない。


そう考えて俺は、村の四方にある森を探した。

しかし、何も変わったことはない。

強いて言えば、秋に実っているはずの、

かぼちゃや葡萄、柿にマスカット等が採れるということだけだ。

今は初夏なのに・・・。

村周りもある程度確認した俺は、馬小屋の前に向かった。


------------------------------------------------------

・・・なんだか嫌な予感がする。

俺は馬小屋に着くより先に、銃に一発だけ弾を込める。

ハンマーをハーフコック(半分だけ下ろす)にして、

弾倉の一つに黒色火薬を入れる。


同じ弾倉の入口に小さな鉄球を置き、

銃身の下に付属してる押し込み棒で弾を込める。

 反対側に雷管もセットした。

暴発はしないように、ハーフコックのまま腰のホルスターに入れる。


いつでも銃を抜けるように体勢を整えた俺は、

 馬小屋の前に着くと、馬の死体を見た。

教会の連中にでも殺されてしまったか・・・


さらに、教会の壁や地面に足跡が沢山残っている光景を見た。

争ったことがわかる。

 その中の一つにとても目立つマークを見つけた。

塗りつぶされた丸型と、丸の真ん中から南に向けられた線だ。

「--●」大体こんな感じである。


これは俺とシャラが決めている、集合場所が襲われた時の連絡手段だ。

シャラは先の先に向かったことになる。


「そこの探偵」


俺は踵を返してシャラが向かった方に進もうとすると、

教会の裏口から6人の男が出てきた。

全員武器を手にして、俺を殺そうとしている。


一人は弓だ、一人はアイスピックの針を伸ばした様な物、

二人が諸刃の大剣、2人が素槍。

槍を持った男の一人が、頭上で槍をブンブン回している。

 物を粗末に扱う奴だ。


防具を着ている相手ではないが・・・まあ、なんとかなるか。


「キリーグの差金か?」

「そうだ。ギャレスって探偵は死んだ。

お前の相棒ももうすぐ死ぬ。そしてお前はここで俺たちに殺されるのさ」


槍を回す男が、俺にそう言った。

俺達探偵の動きを全て知っている。

 一番面倒なパターンだ。

ここまで敵意を隠さないということは、やはり依頼は破算だな。


今日の時魔王も良かった。

小児科医がまた見れて嬉しい・・・。

でもあれ、小説読んでたらそうとしか思えませんねぇ・・・。


最近急に忙しくなってて、ちょっと投稿ペース遅れるの

申し訳ないです・・・。

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