能力理解、その後の彼の周り
サブタイトルを考えるのが、まだ一桁の話数なのに面倒になってきてしまった
今回は、少々主人公の周りの描写にしてみた
書いていて、こういう場面の文章が……ヒドイ
もっと書く能力がほしいです
能力の使い方がわかってから一週間が経った。
泰値はなるべく多くの魔物を倒せる機会を作ってもらった。
溜まったポイントで『勇者』と『異世界人』のレベルを10まで上げた。
そして、今はP所得増加 (小)にむけ、ポイント稼ぎをしている途中だ。
「ふぅ、やっと倒せたか」
たった今倒したことで、魔石を残して消えたゴブリンソルジャーを一瞥して呟く。
懸念していた、同一の敵では得られるポイントには上限がある、という仮説は未だ仮説の粋を出ない。
ゴブリンをかなりの数倒したが、得られなくなることがなかった。
なので、今のところ上限はないと言える。
だが、やはりゴブリンでちまちまポイントを貯めるというのも飽きが来る。
そうなると、やる気が落ちる。
そして、段々と集中力が切れるときが多くなるのだ。
そうなると、いくらレベルを上げても危険はつきまとう異世界では、一大事だ。
ということで、ダンジョンの下層へと続く階段をいくつか下り、ポイントの高い敵を狙うようになっていた。
と言っても、ゴブリンソルジャーでP所得増加(極小)を込みで5や6だ。
これでわかったのは
P所得増加の(極微)は1.2倍、(微)で1.5倍、(極小)で1.8倍だということ。
1.2倍などをしたときに出る小数点以下は蓄積されるということだ。
「あと、何匹くらい?」
何故かいつも、着いてきてくれて手伝ってくれる片桐望愛が聞いてくる。
「3、いや……2匹だね」
「OK、イッチー」
イッチーとは、俺のことらしい。
一宮だから、イッチーとよくわからない理論をつけられたのは、まだ記憶に新しい。
片桐との会話も、もう慣れたもので何回もこうしてダンジョンに一緒にもぐるようになってから話すようになり、今では敬語などをつけずに会話するまでになっている。
最近では、軽口やからかったりなどもするほど仲良くなった。
異世界に飛ばされてなかったらこんなことはなかったと思うので、少し感謝はしていた。
それでも、帰りたい気持ちは揺ぎ無いし、諦めるつもりもないが。
「一宮、生活魔法を覚えない?」
そう、少し怖い笑顔で聞いてきたのは木津だ。
彼女も、なんだかんだいいながら一緒にダンジョンにもぐった回数もなかなかのものだ。
彼女は、俺が大体のものをポイントさえあれば覚えることが出来るというのを聞いてから、特に協力的になってくれている。
一緒に戦ってポイントを稼ぐから便利なものを覚えて使ってくれということだ。
最初は、便利な道具だと思われていると思っていた。
彼女の言葉を聴くまでは……。
「一宮、結婚しよう」
ド直球の告白だった。
内心ドキドキしながら、理由を聞いてみた。
「私は、一宮のような頼れる存在に依存していた性質なんだ」
見た目ヤンキーとは思えない言葉だった。
まあ、好きだからではなく依存対象が欲しいだけだったようだが。
それでも、甘えてくるのが可愛い。
お願いを聞くのもやぶさかではない。
覚えて欲しい分のポイントは手伝う、というか一所懸命にやってくれるので何もいえない。
「いや、極最近に同じ感じで裁縫スキル覚えさせられたばかりなんだけど」
「生活魔法は良い。対象を綺麗にする魔法とか、着荷させる程度の火を出す魔法とか、……いろいろあるんだが、どれも使い勝手が良いぞ」
「俺は、恵梨の自動ミシンでも、自動洗浄機でも、着荷装置でもないんだが」
「私の全ては一宮のもの。一宮の全ては私のもの。と約束しただろ」
「いや、まったく聞いたことのない約束なんだけど!?」
「細かいことは気にするな」
「細かくないんだけど!一人の、いや二人の人生がかかっているんだけど!」
このように、ヤンキーの見た目だが中身は面白い。
話していて面白い、友人だ。
他にも、何人も声をかけられたり、一緒にダンジョンに入ったりすることがある。
最初の頃は、成長しないことがあったので、気にかけてくれているのだろうと、心優しい女子達にひそかに感謝したりしていた。
閑雅ごとをしていると、目の前に新たなゴブリンソルジャーが現れた。
「そんな、みんなを守れるようにもっと強くならなきゃな」
泰値は、そう言って笑いゴブリンソルジャーへと武器を構えて突進していった。
4のサブタイ変えました
そういえば、エイプリルフールですね
今月は、BaseSonのゲームと、艦これのカードゲームが楽しみです
でも、学校が始まるので……