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ここから始まる勇者


 実戦は初めてという事で初心者用のダンジョンにやってきた。

 ダンジョンというのは、ゲームでもおなじみのあれだ。


 特徴としては、倒した魔物などは解体しなくとも勝手に魔石やドロップアイテムなどを落とす。

 仕組みはわかっていないがどこまで行ったか把握しているようで、行ったことある階層ならどの階層の開始地点へ入り口からもいける。

 どの階層からもその階層の帰還地点から入り口へと戻ってこれる。

 宝箱がある。

 全ての階層にボス部屋がある。

 といったところだ。


 注意事項などを聞いた後、中へと入ることとなった。

 今回は、実戦になれるのが目的のため初心者用らしい。

 いきなりゴブリンとかの人型を殺すのは難しいだろうということだ。




 「あんた大丈夫なの?」


 そう心配そうに聞いてきたのは、運悪く俺と組まされることとなった片桐(かたぎり)望愛(のあ)だ。

 見た目、ビッチだがこの1ヶ月心配そうに話しかけてきたりと意外と面倒見がいい、いいヤツだ。

 

 しかし、よく片桐と一緒にいる萩本(はぎもと)貴子(たかこ)

 あいつは、ビッチだ。よく、部屋に騎士を招きいれては何とは言わないが、やっている。

 丁度、部屋が隣なので偶にうるさい。


 片桐以外の不運な俺の仲間達は


  イリス・オーティス・エンフィールド、エレナ・オーティス・エンフィールドの外人姉妹と一年の広野(ひろの)のどか、ヤンキー……だと思われる木津(こづ)恵梨(えり)だ。

 パーティーが最大人数六人らしく、六人で固められたのだ。

 有望な勇者がいるパーティーには一人騎士が入っているのだ。


 例を挙げると

 古邪(こじゃ)がリーダーのパーティーだ。

 嘉山(かやま)将吾(しょうご)下山(さがやま)祥太(しょうた)

 この三人はオタク仲間だ。三人とも成長が速い方らしい。

 この三人に堀口(ほりぐち)太雅(たいが)鳥羽(とりは)祐輔(ゆうすけ)と騎士のハドリーの六人パーティー。


 生徒会長の浜岡(はまおか)柚希(ゆずき)をリーダーとするパーティー。

 メンバーは副会長の鳥羽(とば)(ゆめ)、体育教師のブチあつ、東村(ひがしむら)勇斗(ゆうと)鴨志田(かもしだ)昌太郎(しょうたろう)の中二病二人に騎士のテリーさんを入れたパーティー。


 下坂(しもさか)尚樹(なおき)をリーダーとするパーティーで、ロリ研メンバーと騎士のベネットさんをいれた六人のパーティー。


 と他にも二つ騎士が入るパーティーがある。




 どうやら、1パーティーずつ最前に行き、一回戦闘したら後ろに行くようだ。

 俺らは、最後なので数分待つこととなった。


 ついに、順番が回ってきたみたいで目の前にはさっきまで居た人ではなく、岩の壁や暗い道の奥が見える。

 パーティーメンバーの五人より前に立ち、歩き出す。

 すぐに、敵が現れた。

 ゴブリンだ。


 緑色の小人がグギッと声を上げる。

 こちらを見て、手に持つ木の棒を掲げ走ってきた。

 泰値も、女の子五人を守るために前に出て、ゴブリンに対峙する。


 ゴブリンが振ってきた木の棒をギリギリでかわし、手に持つ鉄の剣でゴブリンを切り裂いた。

 青っぽい血がゴブリンから吹き出る。

 ゴブリンは一撃で倒せたようだ。


 一応、初めての魔物討伐だ。

 何かあるかも知れないと思いステータスを出した。


 一宮(いちのみや ) 泰値(たいち) (16歳) 男


 職業

 勇者 Lv.1 (0 / 5) 異世界人 Lv.1 (0 / 5)

 新規職業所得 +


 HP:228 (+40) <+¦->   MP:55(+40) <+¦->

 STR:76(+40) <+¦->

 VIT:62(+40) <+¦->

 INT:105(+40) <+¦->

 MND:152(+40) <+¦->

 AGI:88(+40) <+¦->

 DEX:74(+40) <+¦->

 LUK:160(+40) <+¦->

 APP:219(+40) <+¦->


 能力

 絶対数値制

 新規能力所得 +


 スキル

 料理 Lv.15 (MAX) 掃除 Lv.15 (MAX) 計算 Lv.35 (MAX) 調理 Lv.8 (0 / 200) 作法 Lv.12 (0 / 60) 刀 Lv.2 (0 / 50) 格闘 Lv.1 (0 / 5)

 新規スキル所得 +


 称号

 ・異世界からの勇者 ・文武両道 ・マルチリンガル


 使用可能ポイント 30




 ん?増えてる……。


 ステータスには今までなかった変化が現れた。

 使用可能ポイントに、ステータスのHPなどの横に現れた『 +¦- 』のボタン。

 新規能力所得と新規スキル所得のボタン。

 上らない数値。

 見えるレベルの熟練度や経験値。


 一宮(いちのみや)泰値の中で、全てがつながった。

 心の今にもあふれ出しそうな歓喜を押さえつけ、新規スキル所得の横にある「 + 」を押す。

 すると、数多くのスキルの文字が空中のウィンドウを埋め尽くす。


 「なるほど、凄いな」


 敵を倒すほど、強くなれる。

 自分で成長を操作できる。

 覚えたいものを覚えることが出来る。

 今までの悩みが全て吹っ飛んだ。


 「どうしたの?」


 片桐が心配そうに聞いてきた。

 この顔をさせるのも今日のこのときまでだ。


 「能力の使い方がわかった」

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