紅遠 澪斗
作品名:持たざる者の罪は緋で
名前:紅遠 澪斗
肩書:罪緋の魔術使い(クリメナル・ウィザード(crimson+eternal=crimernal。criminalとのダブルミーニング)
職業:辺境の魔術使い
種族:人間
年齢:16
性別:男
武器:得物を持ち歩くことはないが、基本的にはどんな武器でもある程度使いこなせる。(訓練を受けている)
性格:温厚だが、スイッチが入ると人が変わったように凶暴になる
外見:黒髪で中性的な顔立ち。背はあまり高くなく、しなやかといえば聞こえはいいが余り鍛えられていない体を持つ。瞳は深紅。
設定:
エリアD-4'の出身。闇の統治者から選ばれた者。光の統治者により選定される勇者とは対極の関係。(ヒロインは勇者)
光と闇、火と水、土と風、木と雷、空と海。あらゆるものが天秤にかけられ、調和させられている世界『ハルモリブラ』の辺境に生まれた少年。幼い頃に村を焼かれ、闇を崇める革命集団『ダルクラーフィラ』らの手により、闇の統治者への生贄として捧げられるも、哀れんだ統治者の采配によって蘇生。統治者に力を認められたことにより得た闇の力を『ダルクラーフィラ』らの教育で引き出され、『勇者殺し』として育てられる。が、13歳の時に渡されたナイフ一つで『ダルクラーフィラ』幹部を皆殺しにし、魔術で組織を破壊、逃走。ナイフに魔力を送り込みすぎたせいで、このとき右腕を失う。以降冒険者として各地を転々としながら他の統治者たちを巡り、その全てから力を認められた。
各地を転々としながら冒険者として名を上げていた(銀の腕輪はこのあたりで入手)ところ、とある村で村民を襲う盗賊の集団と、それに一人で立ち向かおうとする少女の姿を目撃する。その少女こそ彼の対極にある『勇者』であり、彼の魂に呪いとして刻まれた『勇者殺し』の対象、レイ=ソルグラム(Lay=SolGram。LayはRayとLie光と嘘、Solは太陽、Gramは北欧の剣)との出会いだった。彼女に加勢して村を守り、彼女が一人で今まで旅してきたこと、『勇者』であるがゆえに他人から頼られ、畏れられるあまり孤独でいるしかなかったこと、いずれ浮遊大陸へと向かい『輝きの世界理則』に満ちた世界のため魔王を倒すことが使命であることなど、各地を転々としながらさまざまな話を聞くうちに、レイに惚れてしまい、彼女の戦いのサポートをすることになる。ただし、彼女に嫌われるのでは、恐れられるのではないかといった不安から、『勇者』であるレイの前では全力を出せずにいる。
能力:
8属性制エレメントでそれぞれ統治者と呼ばれる存在がおり、力を認められると彼らと融合して力を借りることが出来る。
融合するとマントの色が属性のカラーに変わり、かつ形状も変化する。能力を使う時はそれぞれの統治者のエンブレムが出る。
レイトは全統治者から認められているため、無条件での融合・力の行使が可能。
火…破壊力。魔法攻撃の素質に関わる。司る法則は『熱』
土…サポート。からめ手。司る法則は『重力』
闇…影のエレメント。司る法則は『時間と夜』
木…自然。拘束や柔軟性など。司る法則は『循環と成長』
水…体術。スピード。冷静さ。司る法則は『質量』
風…守り。回復。不可視。司る法則は『天候』
光…勇者専用。主人公は勇者ではないが闇の統治者に選ばれたことで光の統治者の力も使える。司る法則は『光と創造』
雷…光のエレメント。スピード。射程距離が長い。司る法則は『破壊』
統治者は全員が世界の部品であり、それ自身が世界を構築する『世界理則』であるため死ぬことも消えることもない。
融合時には各自が司る法則を自在に操ることが出来る。無論融合時はどんなことが起きても死ぬことはなくなるが、融合を終えるとあまりの消耗に動けなくなることもある。
魔法:
基本的に属性魔法に関してはこれと言った魔法はなく、想像力と発想でいくらでも応用が利くが、その中でもレイトが好んで使うパターンを記す。
火属性
『バーン』爆発を起こす。規模は色々。
『フレイムピラー』炎の柱を出現させる。下からだけではなく、上や横からも可能。
『ガーネット』純粋な熱のエネルギーを撃ちだす。それが当たると燃えるのではなく、瞬間的に高温に熱せられたり、急激に熱量が低下したりする。
土属性
『アースコンシャス』半径50メートル周囲の地面の状態を変化させる。液状化させたり、岩にしたり出来る。
『ガイアバースト』大地の力を解き放ち、岩石化した土くれを叩きつける。
『パイライト』重力操作。
闇属性
『ダークネス』闇を作り出す。相手の歯科医を奪ったり、自分の姿を闇に溶け込ませたりする。
『ブラックショット』圧縮した闇を敵にぶつける。闇は光によって徐々に溶けてゆくが、その間闇に包まれた部分は動けなくなる。
『オニキス』闇と夜と時間の要素を組み合わせた魔法。夜のある一定時間のみ身体能力を強化することが出来る。
木属性
『リーフレット』枝や木の葉を操る。人型にして身代わりを作ったり、敵にまとわりつかせたりと応用が利く。
『ツリーウィスパー』木々の声を聞き、また声をかけることが出来る。
『スギライト』成長させることにより、一時的に限界を超えた力を出すことが出来る。他人にもかけられる。
水属性
『ミスト』霧に化けることが出来る。
『アクアマリン』『ガーネット』との複合魔法で、凍気を自在に操ることができる。
『ラピスラズリ』流れる水のようにしなやかで、無駄がなく、滑らかな動きが行えるようになる。
風属性
『トルネード』竜巻を起こす。規模は様々で、他の魔法と組み合わせると更に効果的になる。
『クリソプレーズ』回復魔法。その風に触れると傷も疲労も回復できる。
『ペリドット』天候を操り、部分的に雨や風を出現させる。
光属性
『レイ』光の光線を放つ。ダメージを与えることも出来るし、威力を絞れば光源にも使える。
『フラッシュ』光る。
『オパール』魔法であるが魔法ではない。勇者としての心の持ちようであり、勇敢さを生み出す素質のようなもの。
雷属性
『ペルクナス』紫電のごとき素早さで移動することが出来る。
『ライメイ』雷を発生させる。単に落とすだけでなく、掌から射出することも出来る。
『アンバー』破壊の能力を用いた、撃滅の雷を放つ。出力にもよるが、理論上は山でも撃ち貫く。
『死に至る七つの』
発動条件は難しく、全ての統治者の力を集め、同時に発動することで発動することが可能。発動するとマントの色は虹色になり、『世界理則』に『触れる』ことが出来るようになる。発動できるのは有史以来の世界でただ一人、レイトだけである。
『巡る世界の螺旋階段』
『世界理則』に『触れる』だけでなく、自在に操る魔法。最早魔法ではなく、神の御技に等しい。
装備:
『至冥のマント』
ダルクラーフィラの幹部から奪ったマント。内部には常に闇が渦巻いており、着た者の肉体を全て闇に溶かす。
幹部は既にマントに生かされた存在だったが、レイトは闇の統治者の力でそれを防いでいる。
通常は自らの魔力を全て遮断して気配を絶ったり魔力の消耗を抑えているが、裏返すことで強力な防具となる。
『揺蕩う銀の腕輪』
土の統治者に出会いに行く途中に立ち寄った古代遺跡で手に入れた代物。表面にはびっしりと文様が掘り込まれている。
レイトの意思に反応し、右腕に変化する(質量を無視して)腕輪。普段は『消失した』右腕の手首にはめている。
木の統治者はこれを『可能性の具現化』と評している。腕を失わなかった未来を仮定し、架空の未来を再現する。レイトは腕にしか変化させないが、『可能性の具現化』が可能であるため本当ならば何にでも変化させることが出来る。
『運命の歯車』
『死に至る七つの』を発動させるのに必要となる鍵。レイ=ソルグラムの持つ剣の柄頭にあったもの。太陽を象ったような、特徴的な形をしているが、レイトにはこれが八つの歯がある歯車に見えた。真ん中には秘石パラセルサスが埋め込まれており、ソルグラム家に伝わる家宝だったが、レイはレイトにパートナーである証として渡した。歯車は『世界理則』に触れた際に『揺蕩う銀の腕輪』によって『世界理則』を構成する部品の一つとしての可能性を再現され、『死に至る七つの』の次の段階、『巡る世界の螺旋階段』に到達させる。
世界設定:
各地はエリアA-G、1-12で表現される。それはあくまで地上の地図に沿った呼び方であり、天空大陸の場合は数字のあとに'がつく。天空大陸は文字通り常に浮遊(正確には渾天蓋と呼ばれる世界一高い山の上に大陸が乗っている)しており、エリアC-2からE-5までくらいを覆っている。その特殊性から天空大陸にはあまり人は住んでおらず、いける者も高位の魔術使いのみであるため、『ダルクラーフィラ』のように胡散臭い組織の隠れ家になっていると噂される。また、数十年前に現れ人類に攻撃を開始した魔族と、それを束ねる魔王が居る。
地上にはいくつかの国があり、ウルド王国(商業の国)、ヴェルザン帝国(渾天蓋のふもとにあるウルザルの泉のもとで栄えた国)、スクーリア聖国(最も長い歴史を持つ)の三つが有名。『勇者』を選定するのはスクーリアの聖教長である。