夏休みの旅
なにも、起こりそうにない平和な日・・
体がガタンガタンと細切れに揺れる
そして周りはきれいな緑・・
僕、健也は友達の一也とおばぁちゃんの家に行こうと電車に乗っていた
「おい、健也ちょっとみろよ」
と一也の声が聞こえた
ん?なんだ?
と、思いながら見てみると
ちょうど大きな川の上の橋を通っていた
「すごいきれいだな」
と一也にいわれて
すごい としか言いようのないほどきれいだった
ある駅に着いた
ここから、バスで行けば、おばぁちゃん家につくらしい
「お、健也時間通りバスがきたぞ」
やっぱり調べておいてよかったぁ
ここはバスが2時間に1回しか出ないときいたから
危ないとこだった
大きな荷物を2人で持ち上げて
バスに乗り込んだ
バスに乗ってから約1時間くらいが経過したとき
「まもなく~~〇〇駅」
というアナウンスがながれた
お、そろそろだ
と思うとなんだかわくわくしてきた
なによりも、おばぁちゃん家は
生まれてからまだ1度しか行ったことがない
それも、小さい時で
おばぁちゃんの顔は写真でしか見ていない
と思うほどだった
そう思っている内に
駅についた
よし一也降りようと言い
バスから降りた
「おぉ、やっぱり都会とは空気が違うな」
一也は背伸びをしていった
僕もいっしょに背伸びをした
じゃぁ、歩き出そうかと言って
荷物を持った
歩いている途中に都会にはいない
色々な虫に出会った
でも歩いている途中
健也は一つ心配していることがあった
それは、
おばぁちゃんが自分のことわかるだろうか?
ということだった
でも一也は早く行こうぜ
と言ってるので
早歩きで追いついた
「ここを左に行ったらすぐだなんだよな」
一也ははりきりながら言った
うん。
と僕もはりきって答えた
左に曲がると、一軒建っていた
「あそこが健也のおばぁちゃん家かぁ」
僕もこういうところなんだ
と初めて知った
ピーンポーン
当分の間使われていなかったようなベルを鳴らした
はーい
と中から声がした
そろそろおばぁちゃんに会えるんだ
と思うと
健也は胸がドキドキしてきた
写真でしか見たことのないおばぁちゃん
現実ではどんな人なんだろう
ガラガラガラ
とドアが開いた
あ、写真で見たおばぁちゃんだ!
おばぁちゃんと言ってみた
「もしかして健也かい?」
と返事が返ってきた
うん。
と答えると
「健也やっとこれたんだね!」
と僕よりもうれしそうなおばぁちゃんの声が聞けた
もう、それだけでも僕は満足だった
一也は
「初めまして、健也君の友達の一也です。」
と名乗り
「あら、そうお友達もいっしょにつれてきたのね」
とおばぁちゃんは優しく返事をした