阿修羅王 サツキナ
地下へ降りる階段の前にカラミス王子が立っていた。剣を持って仁王立ちである。
「あのぐるぐる巻きの荒縄をどうやって解いたのか……。やはり、あなたには特別な力があるようだ」
カラミス王子は言った。
「だが、それもここで終わりだ。……さっきはウチのクルーの腕を切り落としたのだと?
何と残酷な女だ……。だったら、私はあなたの足を切り落として」
「ごちゃごちゃと煩いわね!!このおしゃべり男!!」
サツキナは剣を構えて走り出した。
「ま、待て。まだ話が終わって」
カラミス王子は狼狽える。
「ええい!!さっきはよくも殴ってくれたわね」
サツキナはポケットから石を取り出す。
「石よ!熱してあいつの顔にぶち当たれ!!」
そう言うと温い石を握って思い切りそれを投げ付けた。
赤く変色したそれが飛んで行く。
カラミス王子はそれを剣で弾こうとしたが遅かった。
かっこーん!
じゅうぅぅ……(肉が焼ける音)
石はカラミス王子の額にぶち当たった。カラミス王子は吹っ飛んだ。
「あち、あち!」
倒れた王子は剣を捨てて額を押さえる。石はころころと転がる。
サツキナはカラミス王子の剣を足でけり落とす。剣は階段をからからと滑って落ちる。
カラミス王子の端正な顔に赤く火傷が出来ていた。
「私の足を何だって?」
サツキナはどすの効いた声で言う。
カラミス王子の股の間に剣をずさりと突き刺す
「ひっ」
カラミス王子は跳ね上がる。
「切り落とすだって? 私こそアレを切り落としてやろうか!」
「ひいいいぃ」
カラミス王子は震え上がった。




