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レッドアイランドのミランダ姫
サツキナ達がブルーナーガに去って2週間程過ぎたある日の午後だった。
王宮の城門を早馬が通り過ぎた。
山岳地帯のこちら側、西の検問所に詰めている衛兵からの伝令である。
「ダンテ王よ。昨日の朝早くにレッドアイランドからの兵士が西の検問所に到着しました。カラミス王子をお迎えに来たと言っております」
「なに? レッドアイランドの兵が?」
「はい。彼等はブラヌン川を舟で渡って来た様子です。舟が何隻も岸に並べてあります」
「舟渡もおらぬのに舟でやってきたのか?? …… まさか、あの大砂漠を舟を担いで越えて来たのか?!」
「その通りかと……」
「信じられん……」
一体どんな人達なの? それ。
ダンテ王はしばし絶句する。
「レッドアイランドからの使者は何人だ?」
「10人程で御座います。今は検問所にて足止めしておりますが、如何致しましょうか」
「大将の名は?」
「レッドアイランド国ミランダ姫で御座います。カラミス殿の姉上だそうで御座います」
「ほう……女人の身であの大砂漠を渡って来たのか。それは凄い。宜しい。入国の許可を出そう」
「はっ」
使者はすぐに立ち去った。




