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コバルトブルー
コバルトブルーは、鮮やかな青です。
別名は、この色の抽出に成功した科学者テナールからテナールブルー、テナールズブルーとも呼ばれます。
この色が作り出されてからすぐに色名が付いたようで、1777年には一般的に知られる存在になりました。当時、青色は乏しかったようで、コバルトブルーの誕生は画家達にも喜ばれました。
しかし実際に絵の具として使えるようになったのは、19世紀の中頃で、印象派の画家達から使われるようになりました。
19世紀後半を代表とする画家モネもこの色を使っており、「睡蓮」シリーズや「ヴェトュイユのモネの庭」の空や池の色として彩られました。別名、モネ・ブルーとも呼ばれます。
また後期印象派の代表の1人であるゴッホもコバルトブルーを使っています。青と黄色の補色使いが多く、「夜のナイトカフェ」や「星月夜」などでは補色対比が効果的に使われています。