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エンペラー・グリーン
エンペラー・グリーンは、フランスで流行した緑色の総称です。ナポレオン皇帝が好んだ色で、部屋中にこの色を使っていました。
流刑地のイギリス領セントヘレナ島へ渡っても、部屋中をこの色にしていました。彼の死後、胃癌で亡くなったと言われていましたが、その後の検査でヒ素が通常の10倍が出て暗殺を疑われることに。
結果、内装に使われていた、この緑に原因があることがわかりました。亜砒酸第二銅というヒ素を含む化合物で、わかるまで多くの人を死に至らしめたとのことです。
この緑を多く使い人気をはくしていたのは、イギリスの建築家アダム兄弟。そのため別名アダム・グリーンと呼ばれ、各国に広まっていきました。
またエンペラー・グリーンは、ドイツのシュヴァインフルトで作られたことから、シュヴァインフルト・グリーンとも言われています。
更にフランスのナポレオンが好んだ色として、パリの緑、パリス・グリーンの呼び名も。
その通称がエメラルド・グリーンと、様々な色名があります。