第96話 ルアシーン解放計画
トーレス王の言質を取ったのでルアシーン奪回の作戦を実行する。
ただその前にやることがある。
クスーラゥが如何するかを確認することだ。
もしクスーラゥにその気が無ければ代理を立てなくてはならない。
代理はビエラで良いだろう。正直誰でも構わないのだ。
庶子の証拠なんて分かるわけもなくグランデンが認めれば問題はないだろう。
俺はクスーラゥを呼び出し確認する。
「クスーラゥ、ルアシーンを取り戻す算段はついたがお前は如何する?女王になる覚悟は出来たか?」
「私やるよ。義母の遺言でもあるしね。」
「そうか、グランデンも喜ぶだろう。」
「ルアシーンを取り戻してから移動することになる。それまでは好きにしてても良い。まぁ取り戻してからも帝国との決着がつくまではワルフェアかルナに居ると良いだろう。帝国がどんな手を使って来るか分からないからな。」
「うん、分かった。」
「後言葉遣いをもうちょっと何とかしないとな、ミーリス。よろしく頼む。」
隣に居るミーリスに話を振ると『えー私?』みたいな顔をしていた。
お前も元姫だろう。
何とかしろよ。
俺はそんな表情をかえした。
クスーラゥの覚悟も確認できたので、綿密な計画を建てる。
DHによってルナの中の密偵は全て炙り出してあるのでボーヤン帝国に漏れる心配はない。
ルナの常設軍から精鋭1500を選出して俺が1500の兵を出し、3000の軍隊を作った。
俺が3000の兵を出しても良かったがある程度ルアシーンに関して地理等勝手がわかる兵も居た方が良いと言う判断だ。
作戦上帝国の防衛ラインは無きに等しいと思われるが、違和感に気が付かれる可能性もある。
移動時間短縮の為、トラックとバスと歩兵戦闘車を用意した。
10式はトーレス王国で使用したので今回は持ってきてない。
拠点占領にはこちらの方が向くだろうとの判断だ。
決行に関してはこちらの準備より身帝国側の準備が整う必要がある。
ボーランクに連絡させて決行日を決めさせた。
そして、遂に決行の当日が来た。
迷宮の入り口に3000の兵を布陣させる。
大将はシグワスだ。
指揮官用車両からシグワスが号令を出すと粉塵を上げて戦闘車両が動き出す。
歩兵たちはトラック、輜重部隊はバスで移動する。
騎兵は馬で、先陣を歩兵戦闘車が進む。
既にファンタジーな軍隊とは掛け離れては居るが、そんな事を気にするススムではない。
そう言う俺は。
ルアシーンの冒険者ギルドに居た。
ーーーーーーーーー
戻ってきました。
帝国の事情などススムには関係ありません。
少しでも面白いと思われましたらモチベーションにも成りますのでブクマや評価をよろしくお願いします。
とにー




