第84話 皇帝side
レイナードが致死ダメージを受けた瞬間、その仕掛けは発動した。
突然の爆発。
魔法陣と共に周囲は跡形も無く吹き飛んだ。
後に残されたのはカードが一枚。
そのカードも時間経過と共に何処かへと消え去った。
爆発を警戒して中々近づけず、カードを回収できなかった事は若干悔やまれるが、回収できても、何か人為的な介入があった事くらいしか解らなかっただろう。
取り敢えずこの件は、敵のCランク冒険者の自爆という形で帝国では報告されることになる。
残念な事に、埋めてあった魔法陣発生のアーティファクトは先程の爆発で跡形も無く消えた。
それでもCランク冒険者四人と引き換えと思えば、そうは悪く無いと帝国側では思われて居たのだ。
帝国side
皇帝宮
皇帝の居城で有るこの場所には引っ切り無しに戦況報告の連絡官が現れる。
「例のアーティファクトを利用した作戦ですが四人のCランク冒険者を討ち取ることができました。」
「ううむ。」
皇帝は喜んでいる連絡官に渋い顔を見せる。
この作戦で四人のCランク冒険者を討ち取ったというのは戦果としては充分である。
ただアーティファクトを破壊されたのは計算外だ。
この作戦には実は穴がある。
一人だから罠にかけることが出来るのだ、相手がツーマンだったら失敗する。
次は流石にツーマン運用してくるだろう。
予定では今回で作戦を終了する筈だった。
あのアーティファクトは術式の書き換えができるのでこれからも使用する予定が有ったのだが……
まぁ無くなってしまった物は仕方が無い、それより次の案件はどうなっている?
次の攻撃作戦の前にルナから連絡が来ているのか、何、直接ボーランクからだと!?
あまり気取られない様に連絡は最小限にする筈が直接連絡が来るという事は遂に進行が有ったか?
何々、グランデンが遂に死んだか。奴はしぶとかったな。
しかし、これでボーランクがダンジョンマスターになったということか?これでルナ攻略は出来るな。
ん?グランデンは用心深く、いつの間にかボーランク以外にもサブマスターの登録をして居ただと!
なので今は衛士長のシグワスと二人でマスターの状態ということか。
どうやら一筋縄ではいかない様だ。なら何故連絡を送ってきたのだ?
現在ダンジョンの通過自体は私の一存で出来るがシグワスはそれを中止させることが出来る。
彼がルナダンジョンの近くに居ればその操作は可能で、しかも通過許可は彼に通知が行くそうだ。
そこで私は一計を考えついたと。
成程、その策を読ませてもらおう。
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ちょっと忙しくて続きは明日になります。
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とにー




