第77話 水龍
ルナのダンジョンはグランデンをサブマスターとして権限をほとんど与えて任せた。
いずれ難易度は下げて冒険者に解放するが今の所はこのままで問題ないだろう。
正直6、7層は覚醒勇者級でないと厳しいから丁度いい。
今ルナに侵入されるのも面倒だ。
ルナはグランデンが領主として復活して収めている。
クスーラゥはまだ覚悟ができてない様なのでワルフェアに戻った。
そして俺は今、海の上にいる。
ルナには二頭の海龍が居る。
その内一頭がこの船の船頭をしている。
海龍のシールドに包まれているお陰で船旅はとても順調だ。
隣の大陸までおよそ1200キロ
海龍のスピードはおよそ30ノット、1日400キロ進むので3日の旅である。
海龍には嵐も関係無い。
と言うか、故意に嵐を起こせる存在なので影響はありえないのである。
「風が気持ちいいですね。」
俺の隣にいるのはミーリスだ。
「海龍、速い、速い。」
反対側ではしゃいでるのはクスーラゥだ。
今回は半分旅行という事でこの二人を連れてきた。
春花は俺の部屋で大作RPGのリメイクをやっている。
イヴは今度テレビ放送をしようと思っていて、アニメも作ろうと思っているのでアフレコ室とか監修してる。
やはり声優が出来ると成ったら生き生きしてるね。
さて、今回行きは船だが帰りは新しく覚えたスキル『ロングジャンプ』を使用する。
ダンジョンウオークを使用した際に身についた魔法だ。
魔力消費は大きいがサウザンドライトニングブレイクほどでは無いので回復しなくても数回は使用可能だ。
三日が経ち船旅は何事もなく終了した。
正直水龍が強すぎる。
水中でこれに勝てるものはほぼ居ない。
イヴならサウザンドライトニングブレイクを打ち込める状況なら倒せるだろうけど。
ハウザーのユニークスキルは正直俺でも解らないので何とも言えない。
春花の光の剣は水中でも減退はしないので当たれば倒せるけど単純に当たらないだろう。
俺は当然今のところ無理。
今の所というのは、俺が強くなるというよりはオンラインショップで対抗できる様な水中用兵器が手に入るかもというスキル頼りだけれども……
着いたのはドーワスという国のポランという港町だ。
ドーワスはこの大陸では小国家に分類される。
しかし、国土はトーレス王国と大差がない。
実はこの大陸はトーレス王国の有る大陸の6倍の大きさが有る。
勿論これを知っているのは俺を除けば僅かだろう。
世界地図を持っている人がそう居るとは思えない。
俺はここで一人の人物と待ち合わせた。
ポランの町長のハロイドとである。
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この世界には5つの大陸があり今着いたのは1番大きな大陸です。
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とにー




