第61話 推しバレ
俺は2人に奴隷魔術をかけてからオンラインショップを開く。
そして奴隷購入でイヴと春花を購入する。
しかし、その時ちょっと思った。
ミーリスやクスーラゥと値段が違いすぎないか?
今回イヴと春花は2人とも10億だ、それに全く不満は無いしむしろ安いとさえ思う。
しかし、ミーリスとクスーラゥは2人で10万円だった。
オンラインショップの値付けはちょっと謎すぎるな。
無理矢理こじ付けるならミーリス達の場合はブルースが奴隷商人に払う謝礼が1金貨の予定だったのだろう。イヴ達は過去に勇者が奴隷契約することがあった可能性だ、その際の価格が100ミスリル金貨だったのだろう。
まぁどうでも良い事なので購入してここに呼び出す。
「なんか一瞬目の前が真っ暗になった。」
春花が驚いているが俺は構わず奴隷解放の術式を発動する。
淡い光が2人を包む。
そしてそれは静かに消えていった。
「これでもう大丈夫だ、制約も奴隷契約も解除できたよ。」
「ありがとうございます。」
イヴがお礼を言ってくる。
「それで、それで?」
春花が先を急かしてくる。
「まぁまぁ、座って。」
俺はソファーに腰掛けると
「飲み物はなにがいい?」
と聞いた。
「私はなんでも良いです。」
イヴが言うと春花は
「私はスタ○のストロベリーフ○ペチーノ。」
言った瞬間イヴは何言ってんのこの子って視線を春花に向けるが、俺は「成程、イヴはアイスコーヒーで良いか?」とか言いながらデバイスを操作する。
そして彼女達の前には注文の品が置かれた。
「これが俺のスキル、オンラインショップだ。」
驚くイヴ
春花は嬉しそうにフラペチーノを飲んでいる。
「春花が言う通り俺は君達と同じ世界から来た。君達の勇者召喚に巻き込まれてな。」
俺の言葉に春花はパァッとした笑顔を見せて「私の予想が当たったね。」と言った後、さらに疑問を呈した
「でもなんでススムお兄ちゃんは勇者じゃ無いの?同じ15歳だったよね。」
イヴなどは来てから経った日数的に、既に16歳に成っている。
15歳は来た時の年齢だ。
「俺は向こうの世界では15歳ではなかったんだ。だから巻き込まれたと言った。」
俺は巻き込まれた理由を簡単に説明する。
「へぇ、同い年にしては大人びてると思ったけど、やっぱり年上だったんだー。」
「思い直して見れば春花は最初からお兄ちゃんって呼んでたものね、設定からすると年下になるのに。」
イヴが感心した様に言う。
確かに誕生日だった俺は15歳になったばかりと言うことになる。
「私、年上の方が好みだったから良かった。」
「見た目はこんなだぞ。」
春花の台詞に俺は卑下して見せる。
「見た目もバッチリです。見た目は美少年、考え方は大人って格好良いです。」
春花のアプローチが凄いが、俺はイヴの方が気になるんだが……。
イヴは少し俯いて、そこから顔を赤らめて言った。
「それで、私がススムさんの推しだったと言うのは……。」
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推しに推しバレは中々恥ずかしい。
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とにー




