表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートスキル オンラインショップから始める異世界生活 どんな物でも買えてしまえる力で成り上がる  作者: とにー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/304

第53話 ライト・フィールダー

新人冒険者ライトside


僕はライト・フィールダー

フィールダー侯爵家の9男だ

いや、9男だったと言うべきか?

既に上は3人亡くなっているので現在は6男なのだろう

家は侯爵家とは名ばかりの貧乏貴族だ

3世代前は当主がBランク冒険者で結構栄えて居たらしいのだがそれ以降高ランク冒険者を輩出する事もなく寂れる一方だ

現当主は期待を込めて側室を2人娶り合計9人の子を産ませたのだが自分が成人しても目覚めることはなく全てハズレに終わった

力に目覚めるのは基本成人までと言われているからである

ちなみにこれは貴族間での伝承であって平民には伝わって居ない

故にCランク冒険者試験を受ける冒険者は減らないのだが


成人した僕は今1番稼げると言われるワルフェアのダンジョンに来て居た

父から装備を貰い、義母は護衛の冒険者をつけてくれた

いつも冷たい義母であるが今回は優しかった。

ここでパーティメンバーを探すつもりだが護衛のドロールさんが試しにダンジョンに入ってみようと提案してくれた

彼らは熟練のパーティだ

戦い方とか参考になるだろう

僕はその提案に両手を挙げて賛成した


ダンジョンはギルドハウスから目と鼻の先だった


大きな門をくぐると直ぐにダンジョンの入り口が有る

ここがダンジョンか……

僕の背筋にピリッと緊張が走る

何故なら亡くなった3人の兄はみんなダンジョンで死んでいた

僕はそんなことにならない様に、ここで稼いで実家に貢献しよう


ダンジョンに入ると予定の三層に向かう

空いている入り口を選んで入る

敵はホブゴブリンやゴブリンメイジなどだがドロールさん達にとってはまるっきり役不足だ

僕も攻撃させてもらった

僕の屁っ放り腰でも無事ゴブリンの首を刎ねることができた

僕の持っている剣はシャープエッジの魔法が掛かって居て切れ味にバフが掛かっている

着ている鎧も防御力が上がる魔法が掛かっている

こんな僕だが冒険者としての大成は難しいと言われている

何故ならスキルが無いからだ

生まれつき何のスキルもなく成人するまで一切身に付かなかった

スキルオーブで剣術1レベルを使用してもスキルが得られることは無かった

学校の戦闘訓練では割と良い成績だったのだが……

周りからはいつかスキルが出るからと言われたが結局発現する事なく旅立ちになってしまった

でもこんな僕にこれ程の装備を調えてくれた父に報いるためにも頑張っていきたいと思う


そんな事を思って居たらドロールさんから提案が有った。

この場所では自分達の実力は見せられない、予定に無かったが5層に行かないか?と言うことだった。

ドロールさん達とは今日までの契約だ。最後に実力を見せてもらおうと言うことで5層に行くこととなった


5層はこれ迄とは違ってオープンフィールドになって居た

そういえばギルドの受付嬢から注意勧告を受けたっけ

ただこのパーティには周囲感知を出来る人が二人いる

熟練のパーティだけのことはあってスキルが多彩だ

5層の魔物でも順調に狩って行き結構奥の崖の上まで来た

ここでドロールさんは少し休憩しようと言って水筒を出し一口飲んだ。そしてその水筒を僕に投げ渡した

何だか水筒の回し飲みって冒険者になった実感がして少し感動しながらその水筒を一口飲む

すると、体が痺れる感じして水筒を落としてしまう

あれ

おかしい

次の瞬間背中に鈍い痛みが走る

背中に何か刺さっている

体から力が抜けていく

「夫人に頼まれたんだ。悪く思うなよ。」

ドロールのセリフが遠く聞こえた。


ーーーーーーーーーー


次回は侯爵夫人sideスタートです


少しでも面白いと思われましたらモチベーションにも成りますのでブクマ、評価よろしくお願いします


とにー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ