第52話 怪しい冒険者
ワルフェアに戻り俺はまた忙しく動いている
クスーラゥが見つけてきたスキルオーブは2レベル攻撃魔法『アイスアロー』の物だったのでミーリスに覚えさせた
ミーリスとクスーラゥはパールとカーバンクルと一緒にダンジョンに行っている
パールが仕事の時はケルベロスが一緒だ
そう言えばダンジョンの設定に宝箱を忘れて居たので湧く様にした。
クスーラゥは喜んでいた。
あれから少し時間が経った
イヴ達のことについて王宮には連絡した
ただし、スキルは発動したものの調整中と言う事で話がついた
何故なら現在戦争は小康状態だからだ
ボーヤン帝国のリブ王国に対する政略は進んでいない
システィーナを保護できたのが大きかった
システィーナからの依頼と言う形で王国の政変に介入出来たのだ
リブ王国がトーレス王国に宣戦布告をする前に介入出来たことによってボーヤン帝国との同盟も一時棚上げになった
戦況はかなり落ち着いたのである
さらに俺は前線に精鋭一万の兵を送った
戦闘はCランク冒険者が担うとして守りはやはり数である
戦線の膠着化にはかなりの効果があった
費用は50億ほど掛かった
ダンジョンの方は順調だ
冒険者の数は4000まで増えて居た
俺が呼んだ2500と、各地から訪れた1500だ
各地からは訪れる冒険者は日に日に増えていて、まだまだ増えるだろう
団地はもう10棟増やしたがこれ以降はもう少し一軒屋とか小規模のものを増やしていこう
建築の方もだいぶ進んできたし商店や小売業者なども増やしていった
ダンジョン専用のギルドハウスも作った
6階建ての馬鹿でかい奴だ
従来のギルドハウスはクエスト専用とした
人口が増えた為依頼もかなり増えてそれなりに人がいる
依頼達成のランクポイントを多めに設定し、依頼料には補助金を出した
こう言う部分はどうしても必要になると感じたからだ
倒した魔物をアイテムボックスに入れる事によって赤字にはならないからな
冒険者が増えたのでダンジョンも拡張した
二層以降の入り口の扉を増やしたがそれでも少し狭くなってきたので階層を増やした
2層の下に2,5層を作って7層までは,5層を作った
しかし買った冒険者以外にも色々な所から冒険者が集まれば、やはりいろんな事態が起こりうる
ギルドに居る忍者から報告が入る
どうやら怪しい冒険者のパーティが現れた様だ
別の街から来た5人パーティだ
ギルドは基本4人パーティを推奨しているが特に決まりはない
4人がランクポイント的にも稼ぎ的にも効率がいいと言うだけだ
それに荷物持ちを雇うケースもある
ただこのパーティは明らかに違っていた
人相の悪い4人のDランク冒険者と明らかに分不相応の装備をしたGランクの若い冒険者
好意的に解釈をするのならどこかのボンボンと護衛とも見えるのだが……
まぁ人は見た目じゃないよな
でもドローンから送られてきた映像にも笑顔の中に殺気が漏れてるけど
予定は……3層か……
本当に3層なら問題は起きないと思うが……
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次回別視点です
少しでも面白いと思われましたらモチベーションにも成りますのでブクマ、評価よろしくお願いします
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とにー




