第44話 もう1人の勇者
ダンジョンの稼働は順調で、壁の拡張、道路の敷設もだいぶ進んできた
団地も20棟建て終わり冒険者も1500まで増やした
鉱山も俺の所有になった為システムに追加されたので1億注ぎ込んでカスタマイズしたらミスリル等貴重鉱物も掘れるようにした
そろそろ良いだろうと王都に連絡をして俺は王都に向かった
イヴイヴを引き取る為だ
王都に向かう道中運転はマールに任せ俺はデバイスを弄っていた
ダンジョンの設定を少し変えていたのだ
一応状況は簡単に聞いている
多分解決は簡単だろう
俺は王都に着くと王宮に向かった。そこで王様に謁見を申し出る
先に通達してあったので謁見はすぐ認められた。
「王様にはご機嫌麗しく」
「下手な装飾はよせ。今回は例の件か?」
「その通りです。準備が整いましたので勇者を迎えにきました。」
「ふむ、ダンジョンの報告は聞いておる。それで勇者は何とか成るのか?」
「はい、立派な戦力にして見せます。」
「それでは任せる。2人は良いスキルを持っているから何とかしてくれ。」
「畏ました。」
俺は大仰にお辞儀をしてその場を去った
そして控室に行くと2人の少女とその世話人らしい女性が居た
「お待たせしました勇者様、私がこれから貴女達を預かるCランク冒険者のススムです。」
「よろしくお願いします、ススム子爵。私が勇者の渡井衣舞です。よろしくお願いします。」
イヴが丁寧に挨拶をしてくれるがやはりよそよそしい、信用されてないのだろうな。まぁ仕方が無い
それよりもう1人の子だ
「石神春花でっす、よろしくね、ススムお兄ちゃん」
「コラっ春花、失礼ですよ。」
その明るい挨拶に驚いたイヴが春花を嗜める
「えーー、なんかこう呼んでほしい感じがしたの。良いよねぇススムお兄ちゃん。」
この子は石神春花
イヴと同じプロダクションに所属する新人声優だ
小悪魔系の演技を得意としているイヴの妹分で、当日は同じ仕事でスタジオにいて一緒に事務所に帰る所だったらしい
一学年下の中学三年生だが歳は同じ15歳だ
俺は内心かなりキョドリながら真面目な顔で返事をする
「別に構わんよ。」
すると春花は俺の腕に抱きついて来て
「やったぁ。よろしくねお兄ちゃん。」
と満面の笑顔で言った。
横で呆れ顔のイヴ
俺は困った様な顔を崩さなかったが内心はデレデレだった
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ちょっと短いですがキリが良いので
少しでも面白いと思われましたらモチベーションにも成りますのでブクマ、評価よろしくお願いします
とにー




