第43話 ブルースside End
チグside
「終わった?」
俺はテントから出て尋ねる
「はい、終わりました。ありがとうございます。」
少し青ざめてはいるがはっきりとした言葉でモーラは答える
謝礼は既に貰っているし結界石も用意してもらってる
1金貨と高いが魔物除けの効果がある
このメンバーでは5層はキツいからな
正直ブルースにはもう少し稼がせてもらうつもりだったが、代官が捕まったのではいつあいつも捕まるか解ったもんじゃ無い
モーラには前から話は聞いてたから実行させてもらった
どうやら金は婚約者出したらしい
婚約者はいいとこの坊ちゃんで本人の意思ではなく婚約解消になった様だ
「これからどうするの?」
こんなこと聞くなんて俺っぽくねぇな。あんな奴でも死にゃぁ少しは湿っぽくなるか
「冒険者を続けようと思ってます」
「そうか……頑張れよ」
俺は当たり障りのない返事を返すのだった
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「あーあ、やっぱりこうなったか」
俺はドローンから送られて来た映像を見ていた。
まぁ生ではなく動画だが
「一応ダンジョン内での人間同士の殺傷は禁止だけど、これを追求する程俺はヤボじゃ無い。」
せっかく忍者に情報を集めさせたのが無駄になったな
しかし、この情報を手に入れたのも忍者だが
禁止薬物に関しては役に立たなかったが良いだろう
さて、後はこれをどうするかだが……ちょっと実験だ
カスタマイズに面白いボタンを見つけたんだよな
よっ、クリックっと
俺はミーリスとクスーラゥを呼んだ
彼女達が俺の執務室に来た時俺の机の横には女性が1人立っていた
「ミーリス、クスーラゥ紹介しよう。彼女は俺の秘書のパールだ」
「パールですよろしくお願いします。」
「彼女は冒険者でも有るので君らの前衛をやって貰おうかと」
俺がそこまで言った所でクスーラゥが叫んだ
「ブルース!???」
しかし彼女は表情を変えずに答える
「その名は……もう捨てました。今はススム様の忠実なる僕、パールとお呼びください」
唖然とするミーリスとクスーラゥ
微笑むパール
奇しくもこんな形でブルースの望みは叶ったのであった
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ススムが見つけたのは性転換ボタンです
次はいよいよ勇者の出番です
少しでも面白いと思われましたらモチベーションにも成りますのでブクマ、評価よろしくお願いします
とにー




