第34話 二人の姫
誤字報告有難うございます
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俺はミーリスとクスーラゥを呼び出す
「えっ」
「あれっ、ここは?」
突然この場に現れた彼女達は少し混乱している様だ
「大丈夫かい?お姫様方」
声を掛けると俺に気がつく
「ススムさん?」
「えっえっ、どうしてススムが?」
なんだか可愛い女の子を少し苛めたくなるな……
「奴隷になった君達を俺が買ったんだよ。」
「ええっ、そんなぁ」
「イサムさんまさか?」
嘘はまるっきり言ってないけどその言い方だと誤解を招く
案の定ジト目で見つめるミーリスとクスーラゥ
取り敢えず否定しておこう
「冗談だ。買ったと言うのは本当だが助けるために買ったんだ。さあ、奴隷を解放するぞ」
俺はスキルオーブで覚えた奴隷魔術を行使する
スッと淡い光が彼女達を包んで、首に有った奴隷の紋が消えた
「これで大丈夫だ、さて状況なんだが……」
「私達は奴隷契約をされて連れていかれそうになったのをカーバンクル君が守ってくれて」
「取り敢えず部屋に放置されたのよね。そしたら目の前が真っ暗になって……」
「気がついたらここに居ました」
まぁそんなところか……
「では、簡単に説明しよう。君達はブルースに嵌められたんだ。グリーンは利用された感じだな。あいつも色々やってるから自業自得だが……」
「そう言えばアーティファクトを無くしちゃったんだけど……」
クスーラゥが申し訳なさそうに言う
「あぁ、ヘレンが持ってたから回収しておいた。気にするな」
「良かった、ヘレン、拾ってくれたんだ。グリーンの時かな?」
盗んだことは言わないでおく。その位は良いだろう。ヘレンも反省してたみたいだしな
「話を続けるぞ。禁呪薬を入れられたのは平地門でだ。分かりやすくあの辺はグルだな。」
「えーあのおじさんいつも優しいのに。」
「あれはエロいだけだわ」
「まぁ上からの指示では逆らえないだろ。そして城塞門で捕まえられた訳だけど……お前達ももう少し常識を学ばないとな、あんな薬で逮捕は出来んよ」
「ええっ、だって禁呪薬だって」
「禁呪薬にも色々有るんだよ。例え種類が分からなかったにしても全てが即犯罪にならない事を知っていれば対応は変わっただろ」
「はい……」
「だってーー」
ミーリスがシュンとしてるがクスーラゥは憤慨している
「奴隷契約だって……まぁそこまでは言わんが……それで奴隷契約をされた訳だが……」
一拍開けて話し始める
「俺にはどこに居ても物を購入できるスキルがある」
「えっ」
クスーラゥが何言ってんだこいつって感じの表情をする
「そのスキルで王都に居ながら奴隷になった君達を買った。そして買った物はアイテムボックスに入れられる。君達は今まで俺のアイテムボックスの中にいたんだ。」
「それで全く記憶が無いんですね?」
「Cランクだとなんでもありなんだ……」
クスーラゥはまだ半信半疑だ
その後の状況は一通り説明して2人には客間で休んでもらった
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買ったユニットは奴隷でも忠誠maxなので秘密もバラせます
まぁススム本人もそこまで秘密にする気も無いですが
少しでも面白いと思われましたらモチベーションに成りますのでブクマ、評価をぜひお願いします
とにー




