第296話 休息
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俺は列車に乗り込む。
列車の乗客席は全室個室になっている。
日本で言うところの寝台列車のような感じだ。
部屋は割と広く四人くらいで座れるシートと簡易ベットの様な物が二つある。
基本的にはチケット代は一部屋いくらだと案内された。
部屋的にはキャンピングカーの方が快適だが列車の中と思えばこんなものだろう。
食事は食堂車が別に有り簡易のシャワールームが有る。
最長距離なら10日位は過ごさなくてはいけないのでそのくらいの設備は必要だろう。
ドーワスからザインまでの乗車賃は10金貨、100万円だ。
そう思えばこの程度の設備はおかしくは無いだろう。
列車に乗り込んだ俺は取り敢えずゆっくりする。
最近忙しかったので何もせずにソファーで寛ぐ。
体はさして疲れて居ないが精神的には結構疲労が溜まって居たのだ。
例えばデバイスを開けばこの場でも仕事はできる。
表に出さなくても頭の中だけでもそれは可能だ。
それに転移で戻るという手も有る。
余談だがススムは前々から移動中の乗り物から転移した場合どうなるのか疑問だった。
転移は行ったことのある場所にしか行けないのだ。
乗っている乗り物が転移した後に行ったことのない場所に移動した場合そこに戻って来れるのだろうか?
それとも地図上のその地点に転移すると言うことになるのだろうか?
疑問に思ったことは試してみるのは当然だ。
なのでススムは移動中の車の中から転移を試みた。
そしてそれまで居た場所に戻ろうとしたので有る。
すると、転移地点は選択式だった。
移動する前にいた空間か?それともその地図上の位置か?その2択から選べるので有る。
なので問題なく転移で戻ることができるのだが、ススムはそれを選択しなかった。
いや、一週間は長いので途中で転移を使う事になるのだろうけど……
少なくとも今日1日は何もせずにボーッとしていよう。
異世界に来てそんな日は中々取れなかったので……
束の間の休息を味わおうするススムだった。
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とにー




