第291話 終結
リセイススムのオンラインショップのデバイスの能力にアイテムボックスに入れた覚醒勇者のユニークスキルを使用出来ると言うものがある。
但しスキルとしての効果はかなりの劣化はしてしまう。
特に攻撃スキルの威力の減衰は大きく、イヴや春花のスキルなどはとても使い物にならない。
但しDHのスキルなどはスーさんの存在感の減少や混雑時の転移時に気配を消す為などによく使用している。
このスキルも訓練次第ではある程度性能は伸びる。
だとしても攻撃スキルの威力自体は実用レベルにはならないのだが……
一つだけ訓練したユニークスキルがある。
それはカミーユの双身だ。
ススムは訓練の末短時間ではあるがダブルの作成に成功していた。
カミーユのダブりほど便利では無いが作り出したダブルはススムと全く同じもので当然魂もある。
皇帝が間違えてしまうのも仕方がない。
いや、ダブルは本物なので間違いでは無い。
だが皇帝はススムの策に嵌りその身を焼かれることとなった。
ダブルを残してススムはファイルーンのハイメタル粒子砲の効果範囲から転移をする。
部屋全体が効果範囲に入らないように隅の方を狙うように調節してあったのだ。
ススムはその様子を確認した後ファイルーンの駐機場所に戻る。
パンデモニウムは少しづつ崩れて行く。
皇帝が死んでスキルの効果が切れたのだろう。
中にまだ人の気配は感じるが皇帝が死んだ事によりほぼ全てが終わったのと同じだ。
ススムはファイルーンの中でふぅと一息つく。
まだまだこれから魔人国との戦いが待っているのだ。
だがススムはどちらかと言うとワクワクしていた。
それに魔人国との戦いも最後で無いことも感じていた。
ススムはファイルーンを起動させると中空に身を踊らせる。
そしてミカエルに向かってファイルーンを進ませた。
一章完です
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