第283話 蚊蜻蛉
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空中に浮き上がるファイルーンに向けて触手が襲いかかるが、軽やかな機動でファイルーンはそれを交わす。
そして装備している兵装を連射した。
ビームやレールガンは確かに触手や外壁を穿つが、皇宮殿はそれを瞬く間に修復してしまう。
浮かび上がった皇宮殿の大きさは軽く1㎞を超える物だ。
あまりのサイズ感の違いで、いくらファイルーンが高火力であっても効果はさして見込めないのだ。
ファイルーンは襲いくる触手を何度も交わしながらエネルギーライフルやレールガン、メタルスピアーを皇宮殿に叩き込む。
効果がないわけでは無いのだがそれで攻め込めるかと言うと難しい。
やはり修復力の方が高いのだ。
しかしススムはファイルーンの攻撃を緩めない。
それは実は時間稼ぎの意味合いも大きいのだが……
ススムは皇宮殿の反応を確認してこの皇宮殿自体に意思があると感じて居た。
ファイルーンの攻撃は、人間が蚊が飛び回るのを鬱陶しく思う程度かもしれないが、刺されるかと思うと無視はできない。
例えば蚊が飛んでいても手足等に絡む分ならある程度我慢できるだろう。
しかし顔に来たらどうか?
思わず手で払ってしまうだろう。
ススムはその反応を確かめて居たのだ。
この広い皇宮殿でも皇帝の所在。
そこに攻撃を打ち込めばもし必要なくても防御体制を取るであろう。
皇宮殿を動かしている心臓であり頭脳。
その急所を守るのは生物の本能と言える。
ススムはファイルーンをランダムに飛ばして攻撃をしている様に見えて、着実に範囲を絞りながら攻撃をして居た。
本来なら皇帝は皇宮殿を早くトーレス王国に向かって進行させたいのであろうが、ファイルーンがそれを許さない。
このまま進ませて仕舞えばこの要塞は周囲に多大な被害を与えるだろう。
全てを飲み込み吸収していく。
そんな事はさせるわけにはいかない。
ファイルーンの武装はアイテムボックスにより補充される為弾切れは無い。
後はススムの体力と精神力が持つかの勝負ではあるが、その点に関しては自信があった。
と言うか……
程なくススムは正解を引き当てたのだ。
これは……
ススムの計算通りだった。
ススムは攻撃や回避をしながらも、ミカエルに指示を出して居たのだ。
ミカエルは帝都の上空500mの場所に来て居た。
そして艦首砲で有るメタル粒子砲の準備を終えて居たのだ。
そして……
照準器はファイルーンとリンクして居た。
ススムはその引き金を引いたのだ。
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とにー




