第273話 激戦
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メタルマギアの一斉掃射が起こした土煙が収まった後には、地竜とその周りに表面を金属で覆われた巨人達が居た。
そしてそれを包むように結界の様な物が彼らを囲んでいた。
その発生源を見てみれば四方に突き刺さっている地竜の鱗が散見される。
地竜は攻撃に対して鱗を周囲に飛ばして防御結界を張ったのだ。
「ギギギギギゥィグガガガガグアガッ!」
地竜は擬音のような叫び声をあげるとメタルマギアに向かってブレスを吐いた。
それは火炎でも暴風でもない。
いわゆる怪光線と言う物で有った。
放たれたブレスは一直線に一体のメタルマギアに直撃する。
メタルマギアは当然シールドを張っていたが……。
怪光線はメタルマギアのシールドに直撃するとそこで一旦留まる。
まるで光線自体がそこに集まっていくようにだ。
そしてその光線がシールドを押し潰していく。
どうやら怪光線ばシールド破壊効果もあった様だ。
そうしてそのままシールドを破壊した光線はメタルマギアに向かっていく。
そのまま直撃かと思われたが、メタルマギアは両腕に当たる部分にエネルギー膜を広げてそれを防いだ。
メタルマギアの両腕にはビームシールドが備え付けられていて、それで怪光線を相殺したのだ。
一進一退の状況だが両者とも様子を見るような事はしない。
どちらもその持てうる火力を全開で敵に叩き込む。
魔装兵の主力でマシンジャイアント達が腕や足や肩などから兵器を出して一斉掃射する。
但し、これは殆んどシールドに阻まれる。
だが、どうやらこれは魔装兵側の陽動だった様だ。
マシンジャイアント達は足からスラスターを出して高速移動でメタルマギアに接近する。
そして肘からチェーンソーを展開した。
これは対シールド用の武装だ。
チェーンソーはシールドに当たるとそのままシールドを削っていく。
しかしメタルマギアはそれに怯む事なく固定武装を連射する。
魔装兵達は接近しているので、それを避ける術はないのだがこの手の射撃兵器は一定の距離が無いと真価は発揮できない。
そこで不毛な消耗戦が始まったのだった。
消耗戦になると数の多い魔装兵側が有利になってくる。
ダメージレースはメタルマギア側が有利ではあるのだがこのままいくとメタルマギア側に地竜を倒す戦力が残らないのだ。
双方ともかなりの被害を出しつつ戦況は推移していく。
既にメタルマギアは残り三体。
魔装兵側はボロボロになったマシンジャイアントが二体とほぼ無傷の地竜が残って居た。
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とにー




