第270話 魔装兵
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帝国side
会議室に凶報が届く。
「対魔道兵器用防御装置が破壊されました。」
「バカな。こんなに早くか?」
兵器開発の長が叫ぶ。
あの兵器はあくまで時間稼ぎで有る。
あれならば2、3日の時間は稼げると踏んでいたのだ。
帝国地下にはまだ様々な兵器が有る。
だが、どれも準備に時間が掛かるものばかりだ。
いや、むしろ準備に時間が掛かるからこそトーレス王国との前線には持って行くことが出来なかった為ここに取り残されていた。
そんな兵器がここで日の目を見ることとなった。
それを幸運と言うべきか微妙な事では有るが、兵器開発者としては少し嬉しかったりするのだ。
「今出せるのは?」
「魔装兵なら出せます。」
開発部の部下が答える。
魔装兵とは魔人兵の開発段階でできた失敗作だ。
魔人の体を使う前に魔物の体で試した際、融合は出来たもののコントロールが効かないものとなってしまったのだ。
いろんな魔物や機械部分も含んでいる為それなりの戦力では有るのだが攻撃対象として敵味方の区別も付かず、簡単な指令しか受け付けない為戦地には導入出来ない代物だ。
「あれか……、まぁ時間稼ぎにはなるだろう……出せるだけ出せ。」
「分かりました。」
会議室の空狐の重さとは正反対に開発部だけは元気が良かった。
それはやはり自分達の研究が無駄にならなかったと言う思いだろう。
しかし、司令部はそこまで楽観的には成れない。
正直秘密兵器には期待をしていないからだ。
現状ジリ貧な事には変わりが無いからだ。
それでも彼らは諦めては居ない。
それは彼らには皇帝がいるからで有る。
城壁の下部分が開き中から魔物が出て来る。
サイクロプスタイプ、大型の獣、おそらくはオオカミタイプなど様々だ。
元々操作するには二足歩行が好ましかったのだろう、サイクロプスの他にはオーガやギガントなどの姿も見える。
それらは少し異様な形状を見せている。
体の一部や大部分を機械で覆っているのだ。
春花やイヴが見れば遺跡ダンジョンの魔物を思い出すだろう。
最後に出てきたのは鋼の鎧に包まれた地竜であった。
その異様な魔物達は出てくるなり城壁から周りを彷徨き始める。
そしてルアシーン軍の兵器を見つけると攻撃を仕掛けた。
その無秩序な行動は正直脅威にはなり得ないと思われたが、その攻撃力自体は侮れない。
それにともかく硬い。
そして耐久力が高い。
アパッチや10式ではかなり手こずると思われたのだった。
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とにー




