第241話 人造魔人侵攻
転生勇者達が地に伏せた後、そこには爆発が起きた。
いつも通りのススムによる仕掛けで有るが帝国側からすれば自爆と感じられたであろう。
そうして3ヶ所の前線に人造魔人が投入され全てで戦果を上げることとなった。
失った人造魔人は四体。
それも直に修復されて再投入されることとなるだろう。
帝国side
私は今回の人造魔人侵攻作戦の総司令官ジグットだ。
今回投入された人造魔人は全部で30体。
その内三つの戦線に五体づつ十五体を戦闘させた。
これは有る意味こちらの戦力を見誤らせる作戦でも有る。
王国も三つの戦線が同時に破られるとは思っても居なかったであろう。
当然王国は大混乱で対応も遅れると思われる。
我が軍はこのまま合流を急ぐ事なる。
出来れば王国側が戦力を小出しして来てくれればと思うがそれは欲を描き過ぎか?。
王国もそこまで愚かでは無いだろう。
合流後に関しては直近の街を襲うことになっている。
シーラムと言う街だ。
ここにはCランク冒険者が領主となっているため迂闊には攻め込め無かったが全軍が揃ってしまえば問題ない。
四体失ったがまだ二十六体居るのだ。
一つの街を滅ぼすくらいは問題ないだろう。
敵陣を破った際の雑兵は撤退が早かった。
起動部隊を用意していたようで殲滅戦をする前に撤退していった。
人造魔人が飛んで追いかければ追いついたかもしれないがそれだと戦力が突出することになってしまう。
逆に各個撃破される可能性を危惧して、殲滅はしない事とした。
雑兵を殲滅するのが今回の目的ではないのだ。
人造魔人達は飛んで移動してくれば集合は早いのだがそれだと不意打ちもありうる。
ここはあくまでも敵地なのだ。
移動には機動車両を使用して敵が出している斥候にも戦力を測らせないことを注視したのだ。
それでも二日ほど掛けて全軍が集結することとなった。
斥候はこちらも出していてシーラムの街に援軍が来ていない事が確認されている。
近隣の村や町の住民がどうやらシータムに避難しているようだ。
シーラムを攻めれば援軍を寄越さない訳には行かないだろう。
私はシーラムに向けて人造魔人達を進軍させた。
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とにー




