第235話 王都の勇者達
誤字報告ありがとう御座います。
とても助かります。
大塚実side
俺はCランク冒険者、大塚実だ。
最近じゃぁマコトって呼ばれてる。
Cランク冒険者って犯罪さえしなければ割と好き勝手させて貰える。
仕事としては訓練と魔物退治と魔人対応くらいだ。
魔物退治も正直チートのおかげで楽勝だ。
でっかいサイクロプスとか最初はビビったが戦ってみれば瞬殺だった。
聞くところに寄るとドラゴンだってソロだと難しいがCランク冒険者が何人か居れば勝てるらしい。
俺は|次元斬の扱いに大分慣れてきて今では派生技のダブルスラッシュが使えるようになって居る。
野良魔人と言われる奴だって簡単に倒せる。
俺の攻撃はシールドで防げないからな。
しかし、訓練の教官からは対人戦に不安が有ると言われた。
それは訓練で人相手に俺のスキルが使えない事が問題なんだ。
野良魔人はフィジカルは強いが、動きとかは完全に素人なんだそうな。
魔物も強いものは的が大きく当てやすいので俺のスキルも当たるが、強い相手だと避けられる可能性が有ると言われてる。
なので、今は技の出を早くするように訓練しているのだ。
そんな俺に王宮から指示があった。
帝国との前線に出ろと言う事だ。
遂に対人戦だ。
まぁ魔人戦をこなしているので人相手に嫌悪感は特にない。
本来ならもう少し早く参戦する筈だったのが、前に王宮のパーティで見たススムの活躍のお陰で出番が遅くなったらしい。
まぁ楽をさせて貰ったのは感謝している。
帝国との前線参加は2人でと言う事なので、俺と一緒に転移してきた前島克己と一緒だ。
奴とはあまりウマは合わないが現在王都に居る2人きりの転生者と言う事で別に仲が悪いわけじゃない。
俺と違って真面目な奴なので黙々と訓練を積んでいるがな。
奴のスキルは
『合成魔法』
だ。
2種類の魔法を合成して放つことができる。
このスキルの凄いところは、合成する事で魔法のスキルレベルが上がる事だ。
その仕組みは基本となる5レベル魔法に他の1レベルの魔法を合成することによって6レベルの魔法とすることができる。
奴は訓練によって現在3レベルの魔法まで合成できるようになった。
奴の8レベル魔法はほぼどんなシールドでも防げないだろう。
今までも一緒に任務に出ることはあったし、話し相手がいるのは気が楽だと思うのであった。
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とにー




