第23話 推し
理世進はオタクである
小学校の頃から漫画、アニメにハマり、中学時代は特にロボットアニメにハマった、
その熱は高校大学と冷めることはなくここ数年は異世界ファンタジーを特に好んで見ている
ススムがこの世界に来て素早く順応出来たのは常日頃から異世界転生したらどうするかを考えていたおかげでもある
大学を卒業したあたりから声優にも興味を持った
昨今は可愛い声優も多く声優メインのアニメなども見た
そして
2年ほど前からススムには推しが居た
渡井衣舞
中学1年生で大手プロダクションの声優オーディションで上位となり即メインヒロインでデビュー
今や売れっ子となったアイドル声優だ
今年高校生になった筈
誕生日は勿論知ってる
3月21日の15歳だ
その推しが居た
『いやいやいや、なんで?…あの辺スタジオとか有ったっけ?ライブハウスとかかな。でも今は自粛してるはず。でも収録はやってるはず…そう言えば来季のアニメメインヒロインだったよな。もう撮り終わってるのかな?最近結構撮りながら放送してるって言うしこっち来ちゃったら声優交代とか…」
思考加速の無駄遣いを盛大にしながらススムは取り敢えず足だけは止めずに王様の元まで行く
そして思考加速の擬似思考分割で2%を王様の対応に振って残りの98%で推しのことを考える
『無理無理無理、推しが目の前だなんて……でも勇者って事だよな…聞いた噂だと今回の勇者はハズレだって言われてるみたいだし大丈夫かな?戦場出たら死んじゃうかもだし何とか保護できないかな……後で情報を集めてみよう』
目の前で王様がなんか言ってる
褒章がどうとか言ってる
俺は大仰に礼をしてそれを受け取った
ドラゴンは王家が買い取ることになった
買取金額は本体が200ミスリル金貨魔石が100ミスリル金貨
そして討伐報酬として200ミスリル金貨
合計500ミスリル金貨となった
正直想定の最大値の倍くらいになった
色々悪い雰囲気を一掃したい思惑と勇者に使う予算が余ったのが要因だった
そして更に陞爵もされた
俺は子爵を名乗れるらしい
領地も与えられるらしいが今はちょっと保留らしい
ワルフィアも考えられたがもっと前線の栄えた街の方が良いという意見も有ったらしい
まぁ領地に関しては俺の意見が尊重されるので要らないと言えば無くなるらしいのだが俺は貰おうと思う
お金儲けに直結する話だからだ
自分の領地が出来ればピースの1つが噛み合う
それにイヴイヴを保護できれば居場所になる
野望は膨らむばかりである
式典の後はパーティが行われた
推しに話しかけるなんて当然できないが他の勇者とは話してみた
大塚実
黒い髪の毛の前髪を伸ばしてメッシュが入ってる細身のチャラい男だ
リア充っぽく親しげに話してきた
彼はCランクになった様だ。
「一緒じゃん」とか言ってきた。ウザイ
どうやら彼ともう1人Cランク冒険者となったらしいこと、女性陣は苦労しているらしい事人数がいない為大切にされてる事
などの情報が得られた
後黒髪ロングの子が気になったというと、詳しくは知らなかったが俺もそう思って話しかけたけど対応が塩だったとの事
取り敢えず大事にされている様で安心したが状況はいつ変わるかわからない
パーティが終わったので俺は取ってもらった客室に行く
Cランク冒険者相手に盗聴などする訳がないが一応防止アイテムを設置してオンラインショップを開いた
すると
光り輝いたデバイスからアナウンスがされた
『資産が50億円を超えましたのでオンラインショップがランク4にバージョンアップしました』
そして、ランク4のおすすめを見て少し訝しんだが、それを即購入した
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取り敢えず貼っときます
この物語はフィクションです。
登場する人物、団体、名称は架空のものであり、実在のものとは関係ありません
とにー




