第222話 召喚魔法
作戦が決まった所でレオン達は行動に移す。
取り敢えず牢屋の鉄柵を叩き壊した。
この位はイージスに任せれば簡単だ。
激しい音が響き衛兵が集まって来る。
しかし、現れる先からレオンとパトリックで倒していく。
素手なので気絶させるだけだ。
クローディアさんの協力者は今は居ないことは確認してある。
地下にある牢から出ると屋敷の方に逃げて行く衛兵を見つける。
予定通りなのでそれは見逃した。
そこでリーリスと別れて彼女は別の方向に、レオン達は領主屋敷にのんびり向かう。
衛兵の詰所は領主屋敷からは目と鼻の先にある。
のんびり歩いても10分も掛からない。
逆に逃げた衛兵はとっくに辿り着いている筈だ。
しかし、状況説明に手間取っているのかレオン達が辿り着いても屋敷の外に出ているのは数人の衛兵と門番だけだった。
「じゃぁ一丁派手にやりますか!」
パトリックは双剣を手に持ち、イージスは両手剣を手にしている。
どちらも先程までは無かったものだが空間を操るパトリックはそのスキルでアイテムボックスと同等の効果を得ることができる。
二人は剣を構えると門に向かって切り掛かる。
その圧倒的な斬撃は分厚い門を打ち壊した。
かなり派手な音を立てて弾け飛ぶ門。
流石にその音は屋敷に響き渡った。
そして、屋敷の中が慌ただしく成り中から結構な数の男達が出てくる。
男達は全員武装している。
どうやら武装なりの準備のせいで対応が遅くなったようだ。
柄の悪い者が多いが、普通の冒険者の様な者も居る。
どうやら金にあかせて手当たり次第集めてきたようだ。
そこにレオンが叫ぶ。
「僕達はアダマンタイト級冒険者だ。ここの領主は犯罪の疑いがある。雇われた冒険者は依頼をキャンセルしてもペナルティは無いぞ。」
いく人かの冒険者は今の言葉に動揺しているが、ならず者たちはその様子は無い。
甘い汁を吸わせてもらっているのだろう。
「ならず者達には手加減無用だ。」
レオンがイージス達に指示をする。
乱戦になるが実力が違いすぎる為相手を選ぶ余裕さえ有るのだ。
「畜生、やっちまえ!」
前まで来ていたならず者が切り掛かって来るがイージスたちは全く余裕だ。
悉く無効化していく。
だが半分ぐらいの雑魚を片付けた所で、屋敷の門からゾーザスが現れた。
「雑魚では話にも成らないか………アダマンタイト級冒険者……私にこそ相応しい階級だったのにギルドの無能者が嫉妬しおって。まぁいいこいつらを倒して溜飲を下げるとしよう。」
そう言ってゾーザスは召喚魔法を唱えた。
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とにー




