第219話 アダマンタイト級冒険者パーティ スタンリース
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アダマンタイト級冒険者パーティ、スタンリースはブランデューク王国で活動していたパーティだ。
彼らは最初別々のパーティにいたのだが、彼ら自身の能力が高すぎたせいでパーティでは浮く存在になっていた。
バランスが取れるレオンはともかくイージスたちは、あるものは寄生され、あるものは煙たがられ、このまま腐ってしまいそうになっていたところパーティメンバーの引退によってフリーに成っていたレオンがまとめ上げたのだ。
パーティ名はスタンリースと名付けた。
それは高原に咲く4枚の花びらを持つ大きな花の名前だ。
覚醒勇者が四人でパーティを組んだのだ。
しかも四人のスキルはとても相性が良かった。
スタンリースはあっという間にアダマンタイト級まで上り詰めた。
とある日彼らはあるクエストを受けた。
ノーリス共和国の港町に凶悪な魔物が現れた。
海上から歌声で住民を攫う、セイレーンと言う魔物だ。
セイレーンの歌は耳を塞いでいても頭に響く。
特殊なアーティファクトが無ければ防ぐことは出来ない。
レオン達なら歌に抵抗することは出来るが、耐える為に精神力を使っては戦闘までは出来ない。
しかし、そのアーティファクトをリーリスが作ることが出来たため、スタンリースはセイレーンを倒すことが出来たのだ。
しかし、問題はそこからだった。
その街のギルドにクエストの達成報告に行こうとした時だった……。
突然衛兵に囲まれたのだ。
どうやら領主の許可なく領地内で戦闘を行ったと言うのが理由らしい。
クエストは領主から出ていた筈なので確認して欲しいと言うと、確認するので一度詰所まで来るように言われたので着いて行くと牢屋に入れられた。
まぁレオン達にとってこの程度の拘束など有ってないようなものだ。
それよりも胡散臭さを感じたレオンは取り敢えず従うようにパーティメンバーに言うのだった。
メンバーが牢屋に入ってかなりの時間が経つが音沙汰がない。
どうやら今夜はここで泊まりかと思った時だった。
牢屋の入り口に人の気配がした。
空間を支配できるパトリックが気がつき、レオンも続いて気がつく。
しかし敵意は感じないのでそれほど警戒を上げたりはしない。
すると、鍵が外されて牢屋の扉が開いた。
そして入ってきたのは若い女の子だった。
「皆さん、失礼しました。私は領主の娘でクローディアと言います。」
「実はギルドに依頼を出したのは私なのです。」
クローディアは衝撃の事実を口にしたのだった。
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とにー




