第200話 空歩
俺はミーリアと一緒にダンジョンの21層に来ていた。
ここで彼女のスキル
『空歩』
を見せてもらう。
彼女は自分の目の前に透明な足場を出してそれに飛び乗る。
そして更に上に足場を出して上に登っていく。
彼女の身体能力なら垂直跳び2メートル位楽勝だろうが、足場は1メートル50センチと言ったところか。
まぁ安定性を考えてその程度にしているのだろう。
「
高さは10メートルくらいで良いですか?」
彼女がそう尋ねてくるので。
「大体そんな物で良いよ。」
俺は答える。
まぁ正直高さはあまり重要じゃ無いからな。
彼女は10メートルくらいの高さまで足場を作って登ると、そこからは平たい板状の足場を前方に出した。
そして、その足場をてくてくと歩き出した。
「こんな感じです。」
彼女は上からこちらに向かって叫ぶ。
成程、予想通り足場を使って歩く系か。
これなら計画通りのスキル進化ができそうだ。
俺は取り敢えず彼女に降りてきてもらって、丘の向こうでイヴの特訓の付き合いをしていた春花を呼んだ。
「春花、ちょっとミーリアとパーティを組んでレベル上げを手伝ってあげてくれ。」
そう言いながら俺はミーリアに一本の剣を渡す。
「これを使うと良い。オンラインショップで買ったドラゴンスレイヤーLV3だ。レベルはあまり高く無いので真竜にはそんなに効果はないが亜竜なら充分有効だろう。」
そして春花に向かって。
「イヴは俺が見よう。」
そう言って俺はイヴのところに行った。
「それじゃ始めよっか。ニーリアさん、魔物を狩った経験は?」
「ゲームでなら有ります。」
「ははっ。大体そんな感じ。じゃ、一狩り行こうか?」
「はい!」
春花のサポートでミーリアはレベルを上げるのだった。
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