第20話 王都
馬車の馬は既に逃げてしまっていたのでアイテムボックスに仕舞い
オフロード車を出した
そして
「どうぞお姫様」
と大仰にドアを開けたらジト目で見られた
「私が先に」とモーリアが乗り、その後にシスティーナが乗ったのでドアを閉める
そしてカーバンクルを助手席に座らせ、車を走らせた
システィーナがカーバンクルを見て目を輝かせていたが流石に手を出すことはなかった
「凄いですねこれは、アーティファクトですか?何で動いているのでしょう?」
システィーナが尋ねてくるので俺は答える
「ガソリンという燃料で内燃機関を回して動いてる」
そんな説明しても分かる訳はないが……
「ないねん?とはなんでしょう?」
「まぁ、なんか凄い力で動いてると思ってくれ」
説明は投げた……
「なるほど……凄いですね」
お姫様もそれ以上突っ込まなかった
さて、和んだところで本題と行くか
「あの連中は?」
その質問にはモーリアが答えた
「解りませんが、我が国の者では無いでしょう。おそらく帝国の者かと」
「そうか」
「帝国には諜報、暗殺を専門に行う優秀な部隊がいると聞きます。おそらくは……」
我が国の中央まで来て襲撃出来ると言うことは優秀な証明か
全員がシールド貼ってたしな
そうこうしているとすぐに王都の都市門にたどり着いた
貴族用の門で門番にギルドカードを見せて、お姫様を連れて来たことを伝える
門番の1人が中に走って行く
俺は開いた門に入ると中に馬車を出した
お姫様たちもおろし、後は案内が有るだろうと告げた
そして姫様に別れを告げた後案内を受けてギルドに向かった
王都はかなり栄えている
4、5階建ての建物が並び広い道には魔石で動く乗り合いの乗り物が動いていた
ギルドまでは3キロほど有るらしく俺はバイクに乗り換えた
ギルドの前まで来てバイクを仕舞って入り口から入った
王都のギルドはかなり賑わっていた。定番で有るいきなり絡んでくる奴とかいるかと思ったがここには居ない
少し考えれば分かる
ここには普通にCランク冒険者が居る可能性がある
一目では分からないのだ。もし絡んでしまったら大変なことになる
俺は受付に行ってギルドカードを見せ名前を名乗る
既に門番から連絡が来ていたのだろう、すぐに奥に通された
通された部屋をノックすると中から返事があった
俺が部屋に入ると中には40代くらいの男が立っていた
「ようこそススム君、王都の冒険者ギルドに。私がギルド長のドレンだ」
「ススムです。こちらこそよろしく、ドレンさん、」
資料によるとドレンはBランク冒険者、さすが王都のギルドだけのことはある
「報告を読ませてもらった。ドラゴン退治おめでとう。基本Cランク複数人の場合は認定されないのだが単独の場合はドラゴンスレイヤーに認定されるよ。」
「そうですか。幸運でした。」
「幸運?あぁ報告にあった弱ってたと言うやつか。まぁそれに関しては敢えて言わんよ」
どうやら高ランクの冒険者はお見通しの様だな
高ランクならドラゴンの生態くらい熟知してるか……
細かいところは突っ込まないのが冒険者だ。軍の上層部や国のトップが冒険者なのはやり易いなと改めて俺は思った
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週末の更新はちょっと解りません
少しでも読みたいと思われましたらブクマ、評価よろしくお願いします
とにー




