第2話 Cランク冒険者
俺は遺跡から近いワルフィアの街の冒険者ギルドに来ている。
そこで、ただいま絶賛絡まれ中の女の子2人組に声をかけた。
そして今度は俺が絡まれている状況だ。
「なんだ。お前邪魔するんじゃねー」
「そこの子たちが困ってたみたいだからな」
「見たことないし、若そうだからどうせGランクの冒険者だろう。俺はこの若さで既にEランクの冒険者だぜ。」
自信満々に男は続ける。
「それに、俺はここの代官の縁者だぜ、お前が口を出せるような存在じゃねーんだぞ。」
歳の頃は、10代後半といったところだろう。一見好青年に見えるが行動と喋り方は三下っぽい。
どうやら2人を勧誘していたようだが、それを邪魔されてかなり憤慨している。
「俺はGランクじゃないが。」
「じゃぁFランクか?どちらにしたって俺に意見できるランクじゃねぇ。」
そこで俺は冒険者カードを見せる。
それに俺のランクが示してある。
「はぁ、Cランク!?」
そう、俺の冒険者ランクはCだ。
「そんな馬鹿な!こんな街のギルドにCランク冒険者様が来ているなんて!。」
冒険者は驚愕した。
時間は少し遡る―
俺は一晩遺跡で過ごした。
オンラインショップやアイテムボックスの仕様を確認した後、世界や地域や歴史などの解説を読んでいたからだ。
まぁキャンピングカーの居心地が結構良かったと言うのもあるが。
そして近くの街まで向かうことにしたわけだけど、1つ問題があった。街に入るためには、身分証が必要だと言うことだ。
異世界転移に関して別に隠すつもりもないが、いろいろ事情が複雑なので説明するのも少々めんどくさい。
下手をすると、召喚が行われた王宮に報告され、とても面倒臭いことになるだろう。
そこで俺はオンラインショップにあった冒険者ギルドのランクカードを購入することにした。
しかし、何故か俺が買えるのがGランクのものとCランクのものしかなかった。
間が飛んでいるな。
FからDはどこに行った?。
疑問に思った。俺は冒険者ランクの解説を確認してみると。
この世界の冒険者ランクと言うものは、HランクからSランクまであり
Hランク 見習い
Gランク 初心者
Fランク 下級
Eランク 中級
Dランク 上級
となっている。
一般的な冒険者は、Dランクがゴールとなっており、
昇格には、経験と実績が全てで試験とかは特にない。
才能によって結構前後するものの、時間をかければ上がっていける。
しかし、Cランク以上は別で、
Cランクになるためにはかなり厳しい試験がある。
Cランク冒険者になるには、
圧倒的な戦闘力が必要なのである。
この世界での冒険者登録は12歳からでき、12歳で登録するとHランクとなる。
年齢的には15歳から成人として見られるため、12歳から14歳までは見習いとして登録されるのだ。
15歳を過ぎて登録すると、Gランクとなるが15歳になる前でもGランクに昇格することはできる。
Cランクの試験はGランクであれば受けることができるため、Cランクへの昇格に年齢は関係ないのである。
Cランクになるには、圧倒的な戦闘力さえあれば良いのである。
ちなみに、オンラインショップで手に入らないものは手に入らないので、自分の今の戦闘力がCランクに相当すると認められたようである。
後、BランクはCランクの冒険者で国に貢献した者が昇格できる。
Aランクはその貢献度が多大であった場合に昇格する。
余談だが、Aランクに昇格する場合、実はDランクからの昇格できる場合がある。
戦争で、戦闘指揮や作戦立案など直接戦闘力に関係ない貢献であっても、その重要度に応じて昇格が認められるのだ。
現在、この国の冒険者200,000人中Cランクが100人、Bランクが30人Aランクが8人Sランクが3人いるとされている。
この8人のAランクのうち、2人はDランクからの昇格なのだ。
驚愕する冒険者をスルーして、女の子に話しかける。
「余計なお世話だったかな?」
すると、髪の長い方の女の子が、答えて、
「いえ、実際困っていたので助かりました。」
「ん?敬語?」
先程の男との会話では、敬語は使ってなかったはずだが…。
「Cランク冒険者様ですよね?騎士爵扱いになるわけですし。」
「よく知ってるね。」
「いろいろありまして。」
「その辺も含めて少し話をさせてもらってもいいかな?。俺はまだこの街に来たばかりなんだ。」
「いいですよ。」
俺は彼女たちと同じテーブルに座った。
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書貯めようかと思いましたが
とりあえず、続ける意思があると言うことで二話目を投稿します
更新は不定期です
失礼します
町の名前を変更しました
とにー




