第198話 先輩
ミーリアside
私の事情を説明した後、私は先輩に奴隷にならないかと言われた……。
私は少し考えた後それを了承した。
私の知ってる先輩は少し言葉足らずだけど訳のわからない事をする人じゃ無い。
これもきっと必要な事なのだろう。
基本先輩に任せておけば大丈夫だし私達の成長も促してくれたし。
言葉足らずなところもわざとやってこちらの理解力を上げようとしているかもしれない。
面白がってる可能性も有るけれど。
そしてその後先輩の事情も教えてくれた。
へぇ、オンラインショップ……。
何でも買えるの?
これ私なら多分引きこもるな……。
さすが先輩、トントン拍子で貴族から領主にそして国王と対等に……。
凄いけど先輩ならなんか納得しちゃう。
会社でも20代で主任って異例の出世だって言ってましたよ。
えっ、会社は辞めてきたって?本当ですか?じゃぁ私もって死んじゃったから関係無いか……。
現在も所持金も見せてもらった。
えーと、桁が幾つあるの?
15桁?
一、十、百……120兆円?
日本の国家予算より上なんじゃぁ……。
何でも買ってくれるって?
えへへ、考えておきます。
私にはミーリシアのサポートをして貰いたいと言われました。
ミーリシア居るんですか?
先輩がスマホで連絡すると二人の少女が現れた。
ミーリシアと……誰?
取り敢えずミーリシアと再会を祝い合う。
そして、もう1人の少女に挨拶される。
クスーラゥ・ルアシーン。
新生ルアシーン公国の女王様?
これって傅かないとダメな奴じゃ無いの?
ここにいる時はFランク冒険者のクスーラゥだから問題ないと。
ミーリシアと親友同士で一緒に隣国を治めるんだ……。
うちの国の方が立場弱く無い?
どちらも後見人は先輩だから問題無いと。
ミーリシア達は今からダンジョンだからと去っていった。
女王様2人でダンジョン通いっってどうなの?
危険じゃ無いの?
まぁ先輩が認めてるなら問題無いのだろう……。
あっ私も冒険者やりたい。
先輩にそう言ったら既に私のギルドカードを用意してあるって言われた。
そして私に見せてくれた冒険者ギルドカードはCランクって書いてあった。
えーとこれって私がトーレス王国のCランク冒険者ってこと?
良いの?私トーレス王国民じゃ無いけど。
先輩が認めたから問題ないと……。
相変わらず先輩、傲慢ですね。
そこが良いんですけど…。
この国での身分証として持ってると良いんですね。
ありがたく頂きます。
それと合わせたい人が居るんですって。
またですか?。
少し待つとまた2人少女が部屋に入ってくる。
私はその少女達に見覚えがあった。
「渡井衣舞と……石神春花……えっなんで?」
「こんにちは、話はお聞きしてます。転生者何ですね……。」
話を聞くとどうやら彼女達が召喚された対象だったそうだ。
しかし、渡井衣舞って先輩の推しだった筈じゃぁ……。
先輩喜んだんだろうなぁ……。
でもこの国は一夫多妻だった筈。
まだチャンスはあるよね。
私は気合いを入れ直すのだった。
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とにー




